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2006年5月25日 (木)

ジェッダにドライブ1

私がリヤドで砂漠生活 (?) を満喫している頃、ジェッダに友達が転勤してきました。ジェッダは紅海に面した古い港町ですが、昔からメッカ巡礼の基地として栄え、また近代になってからは石油収入を元に急速に発展した町です。市内にはガラス張りのビルが林立し、紅海岸を走るコルニーシュロードは極めて快適なハイウエーです。本気を出せば世界一高く水を噴射できるという噴水もありました (普段はそれほど高くない)。それまでジェッダには行ったことがなかったので、友達に呼ばれたことをこれ幸いと、自家用車に乗って1000kmの旅に出ました。リヤドを出て150kmくらいは、比較的変化に富んだ道路でした。高低差もあり、右に左に大きくゆっくりと蛇行する道は、運転を飽きさせないものでした。ある地点を抜けると、急に土地が平らになりました。地平線の遙か向こうまで真っ平らな土漠が広がっています。なんだか急にやることがなくなったような (って運転してるんだけど)、手持ちぶさたな感覚に襲われました。「ヒマだなぁ、スピードでも出すか」 ま、当然の成り行きというか、こんなことを考えました。道はひたすら平らでまっすぐ。対向車もほとんどなし。当然信号なんてありません。私が130kmくらいで走っている横を、サウジ人のベンツがビュンビュン追い抜いていきます。

しばらく走って、前後に車が全く見えなくなったのを確認すると、おもむろにアクセルを踏み始めました。メーターは140、150、160と順調に上がっていきます。しかし170のあたりでスピードの伸びが鈍くなってきました。「アルティマ(=日産セフィーロ)よ、お前の実力はこんなもんなのか」と心で激しく叱責すると、さらにジワジワとスピードは上がり始めました。なんとか180、もう一踏ん張りして190。時速200kmに近づくに連れ、視界がだんだん狭くなってきました。ほんのわずかな道路の凹凸が車体を揺さぶり、ハンドルをかなり強く握らないと今にも暴れ出しそうです。ガソリンが見る見る減っていき、エンジンの悲鳴が聞こえてきました。そろそろ限界かと思いメーターに目をやると、針がジャスト200を指しています。「よし、ここまで!」 大きな満足感を得て、徐々にアクセルを戻しました。日本では味わうことのできない高速の世界をかいま見ることができ、その時はとてもうれしかったのですが、何年かすぎると「よく無事だったなぁ」と思い出すたびにちょっとぞっとしています。若さ故の暴走ってやつは本当にもう…。

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