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2006年5月26日 (金)

まずい料理1

何年も途上国にいると、ときどき信じられないくらいまずい料理に出くわすことがあります。ただ、それがその土地の料理の場合は、けっして料理がまずいのではなく、こちらの口に合わなかっただけのことなので、それを「まずい」と言ってしまうのは少々乱暴です。それにしても、「さすがにこれは…」と絶句したものもいろいろあるので、いくつかあげていきたいと思います。まず鮮烈に記憶に残るのは、サウジアラビアのリヤドで食べたモロッコ料理。その日、たまたまそのレストランでモロッコフェアのようなものがあって、レストランもいつもと違ってモロッコ料理のビュッフェ (バイキング) となっていました。モロッコ料理といってもおなじみのクスクスやラムの煮込みなど、いつも食べているアラブ料理と見た目はそれほど変わりません。ただ、全体的にスパイスの使い方が独特でした。どの料理もミントを使っているのです。ミントはアラビア語では「ナアナア」といって、ミントティーに使われるなどとても一般的な香辛料です。しかし、ミントが肉の煮込み料理に入っていると、途端に様相が変わってきます。アラブ料理はただでさえシンプルなものが多く、煮込み料理でも味はかすかに塩味がついている程度ですが、その薄味のところにミントの濃厚な香りがつくと、この世のものとは思われない奇怪な味に変貌します。ミントガムを噛みながら味のない肉を食べる、といった感じでしょうか。せめて他のいろいろなハーブとの合わせ技であればまだしも、ミント1本というシンプルなものです。「これは絶対に合わない」と断言する自信はありますが、やはりこれも私の口に合わないだけなのかもしれません。モロッコに行って検証する必要があるかも。でも、やっぱりすごかった…。

もうひとつリヤドの話。リヤドには東京レストランという日本食屋があっていつも繁盛していました。それを狙ってか、ある年、誰かがもう1軒日本食屋を開業しました。新しいレストランにはまず行ってみることにしていましたし、それが日本食となればなおさら行かないわけにはいきません。ある日何人かを誘ってそのお店に行ってみると、メニューにはスキヤキとかテンプラとかそれなりのものが書かれています。何を食べようかかなり迷った末、(日本食としては) 無難なスキヤキを頼むことにしました。店員は皆フィリピン人で、シェフはマニラかどこかの日本食屋で働いていたとのことでした。30分ほどして、「スキヤキ」と言いながら店員が持ってきたそれは、「??」と思わずクエスチョンマークが出るような不思議な一品でした。直径10センチくらいの、いかにもスープ用の深皿といった器に、茶色い液体がなみなみと入り、そこに肉片と生卵がどよーんと浮かんでいます。それはどう考えてもスキヤキではなく、言ってみれば「肉と卵入り甘辛しょう油スープ」といった代物でした。店員に「これってスキヤキ?」とたずねると、何やら心配そうな顔で「イエッサー」と答えました。出汁も何もきいていないその生ぬるいスープは、ひとくち食べて箸を置くしかありませんでした。その店にはそれから二度と行きませんでしたが、ほどなくつぶれてしまったのは言うまでもありません。

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