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2006年5月18日 (木)

ウミガメ

エジプトの北、地中海に面した港湾都市アレキサンドリアでは、毎日新鮮な魚介類が市場に並びます。ある日、アレキサンドリアの魚市場に行ったときのこと、大きなウミガメがひっくり返されてじたばたしていました。甲羅の大きさが70〜80cmにもなるほどの大きなカメです。まわりにいた人たちに聞いてみると、やはり食用として売られているとのこと。しばらくカメを見ていましたが、ふと気がつくと、お札が入ったコップを手にした人たちがひとりまたひとりと集まってきました。じきに小型ナイフを持ったカメの解体屋があらわれ、先頭の若者からコップを受け取り、お札を自分のポケットにしまうと、やおら「ビスミッラー」と唱え、カメののど元にナイフを突き立てました。頸動脈から吹き出た血はコップをなみなみと満たし、若者の手に返されました。そうやって7、8人がコップに血を受け取ると、みながみな、その場でぐっと一気に飲み干していました。聞けばアレキサンドリアではウミガメの血は循環器系の病気に効くと信じられているそうです。この日一緒に行ったカイロっ子に「あなたも飲んだことあるの?」と聞くと、苦虫をかみつぶしたような顔で首を横に振っていました。

血の儀式(?)が終わったあと、ウミガメの体は本格的に解体されていきました。じっと見ていたのが気になったのか、解体屋は「おいしいぞ、買っていけ」とこちらに話しかけてきました。少し迷ったものの、結局その赤身の肉を2キロほど買って帰りました。カイロに戻ってからインターネットで検索してみると、日本でも南の方ではウミガメを食べることがわかりました。どんな料理にしようか考えた末、無難なところで鍋にすることに決めました。昆布だしのおつゆに魚やエビなど魚介類を加え、火にかけて待つことしばし。正直、ウミガメ鍋はおいしかったです。肉は赤身で良い具合に歯ごたえがあって、噛めば噛むほど味が出る、といった感じでした。でも、食べていいのかなぁ。
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