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2006年5月19日 (金)

コシャリ

エジプトに始めて行ったのは1987年のこと。その時は「世界一まずいケンタッキーフライドチキン」を食べました。まぁ、勝手にそう思ったわけですが、古くて臭い油、揚げすぎでパサパサの肉、絶対オリジナルとは違う衣の味、グニュグニュでもう訳が分からないフライドポテトなど、よくぞここまでというほどのひどい代物でした。月日は流れ、そのあとエジプトにはなんだかんだで4回ほど旅行に行きましたが、その度「エジプト=料理がまずい」というイメージが刷り込まれていきました。しかし、エジプトにだけは住めない、という固定観念ができあがった頃、あえなくエジプト赴任が決定。1997年から3年間、カイロで生活することになりました。職場はカイロ中心部から車で30分ほどですが、周りは住宅街で食堂がひとつもありません。結局、運転手に毎日サンドイッチを買ってきてもらうことにしましたが、1つ10円のマメのサンドイッチは安いのだけが取り柄で、1ヶ月ほどですっかり飽きてしまいました。

ある日、「もうサンドイッチは勘弁してくれ、何か別のものを買ってきてくれ、できれば肉を」と運転手に懇願したところ、「コシャリはどうだ?」と言うではありませんか。何だそれはと聞くと、スパゲッティとマカロニとご飯と豆と…、などとむにゃむにゃ言います。とりあえず買ってきてもらい、食べてみてびっくりです。容器の中は確かにスパゲッティとマカロニとご飯と豆の四層構造になっていて、行けども行けども炭水化物。しかし揚げタマネギとトマトソースがおいしくて、とうとう全部食べてしまいました。いつにない満腹感がありましたが、そのあとの胸焼けのひどさったらありませんでした。3年間、職場で200回くらいはコシャリを食べましたが、結局あまりおいしいと思ったことはありません。値段も50円くらいなので文句を言ったらバチがあたりそうですが、実はモハンディシーンに「えっ、コシャリってこんなにおいしいの!?」というくらい素晴らしいコシャリを売る店があって、ある日それ(写真)を食べた時は「今まで食べてきたコシャリはなんだったんだろう」と激しく落ち込みました。それ以来、職場近くで買ってくるコシャリが食べられなくなったことは言うまでもありません。
013koshari

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