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2006年5月21日 (日)

学校は男女別々

ある時、カタール大学で日本の写真展をやることになり、その準備のため、初めて大学の構内に入りました。キャンパスは広々としていて、徒歩での移動も容易ではありません。それを察してか、案内してくれた大学の職員が「ここを通ると近道だから」と言って、ひとつの高い塀に作られたゲートを開けてくれました。そこに足を踏み入れた瞬間、景色が一変しました。そこは女子学生用のキャンパスだったのです。通常、家の外に出るときカタール人女性は黒い外套 (アバーヤ) を着用します。中には顔だけは出している女性もいますが、少なくとも髪の毛はスカーフで隠すので、それまで普段着のカタール人女性を見たことがありませんでした。カラフルな衣装に身を包んだ何十人もの女子学生たちが突然目に飛び込んできたため、「うわっ、若い女性だ」と少々あせっていると、そういう人を見慣れているのか、案内の人が「ここは最高だろ」と目配せしてきました。「でもあんまりジロジロ見るなよ」というひと言も付け加えられましたが…。

ドギマギしながらようやく女子キャンパスを通り過ぎ、会場の下見などを行った後、最後に学長に挨拶しに行きました。カタールは小国のせいか、役所でも大学でも偉ぶるような人はまったくおらず、みんな気さくに話をしてくれます。学長とも少し世間話をして、そのうち、ふと学長が「カタールはサウジアラビアより進んでいるんだぞ」と言ってきました。どういうことかとたずねると、それは女子学生への講義の方法についてでした。サウジアラビアの大学も、カタールと同じように当然女子と男子は別々ですが、サウジでは男性教授がテレビカメラを通じて女子に講義をするのだそうです。それにくらべてカタールは、少なくとも講義は男性教授が女子の教室に入って行うのでその分進歩的なのだ、とのことでした。なんか次元がちがう話です。カタールもサウジも、小学生高学年くらいから (中には小1からのところも) 女子と男子のスクールバスや教室を分けます。現地の人は「みんなそうだから」と思っていて案外平気なのかも知れませんが、日本人の感覚からはちょっと考えられませんね。

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