« ヒツジの脳みそ | トップページ | コシャリ »

2006年5月18日 (木)

マンサフ

サウジアラビアのカフサについてすでに書きましたが、ヨルダンにも同じような料理があります。ヒツジを煮込んだスープでご飯を炊き、ご飯の上にお肉を乗せて出すのは同じですが、大きく違うのは、ジャミードというヨーグルトソースをかけて食べることです。これが日本人には好き嫌いのわかれるところなのですが、個人的にはジャミードなくしてマンサフは成立しないと思うほど、絶妙のマッチングだと信じています。ヨルダンやシリアなど中東北部の国は、料理がとても発達しています。アラビア半島とは比べ物にならないくらい料理の種類がありますし、それぞれ手が込んでいます。中にはヨーロッパ料理かと見間違うほど洗練されたものもありますが、その中で、アラビア半島のカフサを発展させた形のマンサフは、料理そのものの野性味と、ヨーグルトソースの繊細さが、みこどに融合し昇華していると思います(もしかしたらカフサの方がマンサフから「退化」したものかもしれません)。アラブ料理と聞くと、なんとなく大ざっぱで大味、というイメージがあるかもしれませんが、マンサフをはじめ、実際にはヨーロッパ人もびっくりするような料理がたくさんあります。

アンマンの秋もそろそろ終わりかという11月のある日、いつものようスーパーに買い物に行くと、店内がチーズのようなこってりとしたにおいに包まれていました。カートをひいてうろうろしていると、スパイス売り場の一角に、なにやら白い玉が積み上げられています。マンサフにかけるソース、ジャミードの玉でした。昔はどの家庭でもジャミード作りが奥さんの大切な仕事だったそうですが、今ではこうして、玉に丸めて乾燥したものが買えるようになっています。しかし今でも、ジャミード作りがうまいご婦人は近所から引っ張りだこだそうです。結婚するならジャミード作りがうまい女性、と言っていたスタッフもいたなぁ。

012mansaf012jamid

|

« ヒツジの脳みそ | トップページ | コシャリ »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

旅行・地域 ヨルダン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ヒツジの脳みそ | トップページ | コシャリ »