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2006年5月23日 (火)

ドラえもんがポルノ?

カタールでは、女性は黒いベールをかぶっているし、輸入物のファッション雑誌も露出が高いと (と言っても腕とか足) マジックで黒く塗りつぶされているしで、本当にまじめな国なんだなぁと思いました。そんなことを職場のレバノン人スタッフに話していたら、「俺は10年前からカタールにいるけど、5~6年前まではけっこう自由だったんだぞ」と言われました。どういうことかたずねると、「そもそもカタールは海洋国家であり、海があれば人々はオープンマインドになる。カタールもレバノンと同じで、もともとはわりと自由な雰囲気の国だった。原因は5年前にサウジアラビアがイスラム原理主義回帰を提唱したことで、隣国で小国のカタールは追従せざるを得なかった」とのことでした。ではなぜサウジアラビアが突然原理主義を唱えだしたかというと、それは1979年のイラン・イスラム革命が原因なのだそうです。もともとサウジアラビアはイスラム勃興の故地ですし、特に首都のリヤドは原理主義が濃厚な土地柄でしたが、少なくとも外国人の異教徒にはそれほど厳しくイスラムの教義を強要することはなかったそうです。それが、イラン革命によりホメイニ師が原理主義の復興を唱えると、一躍イランがイスラム世界の盟主のようになってしまったことで、あせったサウジアラビアが急遽風紀の引き締めを図ったということです。「風紀が乱れている」と言っても、外国人女性が黒いベールをつけずに普通の格好で外を歩いているだけなのですが、それまでわりと煙たい存在であった原理主義者たちが「宗教警察=ムタウワ (ボランティアの意)」として、町を闊歩するようになりました。

ドーハにはまだ普通の格好で歩いている女性がちらほらいたし、それを注意する宗教警察も普段はいなかったので、リヤドにくらべたらかなり自由な雰囲気だったと言えるかも知れませんが、空港でお酒や豚肉は没収されたし、郵便小包の検閲も厳しいものでした。ある日本人の家族が、日本からドラえもんのテレビ番組をビデオで送ってもらいました。しかし送ったという連絡はあったものの、いつまでたっても物がとどきません。ビデオが検閲されるのは知っていましたが、ドラえもんが没収されるわけはないのになぁと思っていたそうです。ある時、同じ番組を録画して手荷物で持ってきた人がいたので、それを貸してもらうことにしました。ようやく子供たちにも笑顔が。しかしそれを横で見守る親がテレビ画面の中で目にした物は、なんと「しずかちゃんの入浴シーン」でした。「これかぁ…」とビデオテープが届かなかったその人は、ため息をつきながら納得したそうです。だったらマチコ先生 (古ッ!!) なんか絶対届かないよなぁ。

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