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2006年5月21日 (日)

スッポン?

日本でいうところの高級食材、すなわち「和牛、松茸、フグ、スッポン」のたぐいを、それまで食べたことがありませんでした。1年か2年に一度は日本に休暇で帰っていたので、その度に「今度こそ」という気持ちを持っていたにもかかわらず、日本円の価格表示があまりにもリアルで、結局機会を逸していました。たとえば外国で食べ物の値段が20ドルと言われても、そんなもんかなくらいにしか思いませんが、日本で2000円と言われれば、「そこは1000円に抑えて残りは雑誌と缶ジュースでも買って…」などという計算が働きます。まぁ、そもそも貧乏性なんですね。というわけで、同じ値段でも海外でなら比較的あっさり出せるという意識のもと、これまで香港でツバメの巣、バンコクでフカヒレの姿煮などを食べてきました。中東・アフリカから日本に帰るときは、南回りか北回りを選ぶことになります。南回りであればタイ、シンガポール、香港などが定番の経由地です。ある時、シンガポール経由を選びました。「あのホテルで点心を食べて、あそこでは鶏の足を食べよう」などと計画を立て、とにかくおいしい物を食べようと心に決めてシンガポールに向かいました。

シンガポール到着の翌日、ホーカーズという屋台街に出かけ、あちこちの屋台を冷やかしながら見ていたとき、ある1軒でカメの絵が飾ってあるのを見つけて立ち止まりました。食べるカメといえば、もうスッポンしかありません。日本では手が出ませんでしたが、ここでなら食べられると小躍りし、値段も聞かずにカメの絵を指さして注文しました。ようやくこれでスッポンを制覇できるとワクワクしながら待つこと数分。大きめのカップに並々と入れられた茶色いスープが運ばれてきました。いろいろ葉っぱのようなものが入っています。においはまさに漢方薬。そしていくつか肉片が見え隠れしていました。「なんかいかにも効きそうだな、さすがスッポン」などと悦に入りながらスープを食べ終わり、屋台の中にいたおばさんにお金を払おうと身を乗り出すと、内側に漢字で書かれたメニューが貼ってありました。「えーと、カメ、カメ…」とメニューを目で追っていくと、最後の方に「草亀」の文字を見つけしばし呆然としてしまいました。スッポンのシンガポール名は知りませんが、なんか絶対「草亀」じゃないような気がします。「もしかして今食べたあれは、スッポンではなくてお祭りで売っているあんなカメ?」そう思うと頭がぐるぐると混乱しましたが、その場では何の確認もできませんでした。やはり日本で本物のスッポンを食べろということでしょうか…。

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