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2006年5月22日 (月)

チュニジアのカラスミ

カタールからチュニジアに旅行に行きました。カタールも同じように海に面した国ですが、やはりペルシャ湾と地中海の差なのか、どうもチュニスは空気感が違います。海の向こうはヨーロッパという意識がそうさせるのか、どこかキラキラしているような、まぶしさを感じました。カタールの海の向こうはイランだしそりゃ違うよなぁ、などと考えながら、チュニスではいろいろなチュニジア料理を楽しみました。クスクスはもとより、焼きサラダ (グリーンサラダに火を通してある)、ブリック (トマトソースでソーセージなどを煮込んだもの) など、それなりのお店に連れて行ってもらったのもありましたが、どこで何を食べてもおいしいものばかりで、はずれがありませんでした。ヨーロッパが近いと料理も洗練されるのでしょうか。

チュニスは本当に良い印象ばかりでしたが、市内のスークに行ったときも、カタールとは違っていわゆるお土産になりそうなこじゃれた物がたくさんあって、迷路のような小道を歩いているだけでも十分楽しめました。スークを後にして、さて次はどこに行こうかと思ったとき、少し離れたところで何やら人の動きがあるのが見えました。別のスークかなと思って足をのばしてみると、そこは魚スークでした。生の魚もたくさん売っていましたが、気になったのは各屋台の軒先につるしてある茶色いものでした。15センチくらいの細くて平べったい棒のようなもので、見た目にはサラミかタクアンのようでしたが、もしかしてこれがカラスミか、と思って店の人にたずねると、「サマク・ブーリー (ブーリー魚)」と言われました。「ブーリーってブリ?、ボラ?」と一瞬迷いましたが、とりあえず5本ばかり買うことにしました。値段はよくおぼえていないのですが、1本500円から1000円くらいはしたように思います。それを食べたのは、チュニスの後エジプトを10日ほど旅行してカタールに帰った後のことでした。やや堅くなってはいたものの、ねっとりした噛み心地と、鼻にぬける磯の香り、そして口中ににじみ出るおいしさは、まさにカラスミそのものでした。もっとたくさん買ってくれば良かったと、ここまで後悔したものは他にありません。この旅行からちょうど10年後、エジプトに赴任しました。実はエジプトでもカラスミは売っています。「重金属がたっぷり含まれている」などと言われていたこともあってか、チュニスのカラスミよりおいしいとは思いませんでした (思い出は美化される?)。もう一度チュニスに行ってカラスミが食べたいなぁ。っていうかそのお金があったら日本で高級カラスミが買えますけどね。
018tunis

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