« 日本対ブラジル | トップページ | 屋根税 »

2006年6月24日 (土)

カイロのアラビア語1

エジプトに赴任してまず驚いたのが、アラビア語のJ音の発音でした。J音がG音に変化することは当然知っていましたが、その徹底振りには感心するやらあきれるやら。「税関 (ジュムルク) に機材 (アジュヒザ) が届いているんだけど」と職場のスタッフに相談したら、みんなポカンとするばかりです。何度か説明しても反応はありません。困っていたらそのうち局長が戻ってきて、事情を説明すると笑いながら「あぁ、グムルクのアグヒザね」と言って、スタッフに指示を出してくれました。スタッフも「なんだ、グムルクか」とか「アグヒザは早く引き取らないとね」などと一気に和やかな雰囲気になったのですが、同時に「カイロではジュムルクなんて言ったってわからないよ、ちゃんと “正しく” グムルクと言いなさいね」と諭されてしまいました。うーん、正しくって言われてもねぇ、ジュムルクで100%正しいんだけど…。まぁ、確かにテレビでもJ音はG音で発音していますから、エジプト人にとってはもうそれが正しい発音なんですね。フランス語で「愛している」は何だって聞いたら「グテーム」と答えられましたから。

もともとエジプト (カイロ) があまり好きではない私にとっては、カイロの象徴とも言える「J/G変換」は、心情的になかなか受け入れられるものではありませんでした。ただ、相手が高卒くらいだと本気でわかってくれないので、そんな時は不本意ながらちゃんと変換してしゃべっていました。ある時、運転手に新聞 (ジャリーダ) を買ってきてもらおうと思いましたが、その通りに発音してもきっとわからないだろうと思ってわざわざ「ガリーダ」と言ったら全然わかってくれませんでした。「世の中のニュースがたくさん書かれているもので大きな紙が何ページもあって」などと回りくどい説明をしていたら、運転手はポンとヒザを叩いて、「あぁ、グルナールか」。…カイロでは、Journalが転化して新聞の意味になり、当然J音はG音に変換され……。

|

« 日本対ブラジル | トップページ | 屋根税 »

アラビア語・各国語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 日本対ブラジル | トップページ | 屋根税 »