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2006年6月13日 (火)

女性は隠すもの1

ある時、日本大使館にカタール人のカップルがビザの申請に来ました。新婚さんで、これから世界1周の新婚旅行に出かけるのだそうです。しかし女性の申請書には、写真がありませんでした。決まりなので写真を2枚持ってくるように言うと、イスラムの戒律から妻の顔を他人に見せるわけにはいかないと、旦那さんが反論してきました。どうしたものかと悩みましたが、やはり決まりは決まりです。しかもこれから海外旅行に出かけるわけですから、奥さんの顔をずっと隠しているわけにもいかないでしょう。できるだけ早く写真を持ってくるよう伝え、ビザ申請は保留になりました。2、3日して、旦那さんが写真を持ってくると、それはカタール人女性が外出するときの格好、つまり黒いベールをかぶった写真でした。こちらは目が点になりました。「あのぉ、これは…?」と力無くたずねると、「もうこれ以上は無理」と言わんばかりに、険しい顔で睨みつけてきました。年輩の女性のパスポートだと、写真が貼られていないものもありますから (カタール政府はそれでも良いとしている)、少なくとも彼女のパスポートには顔写真があるので、ビザ受け取りの時に彼女にも来てもらい、その場でベールをたくし上げ、本人確認をする、ということで、その写真は受け付けることにしました。カタール人女性ってみんなきれいなんですよね、色白で目鼻立ちがハッキリしていて。隠さなくても良いのになといつも思っていました (だから隠すんですけど)。

サウジでは、職場のスタッフに夕食に招かれることがたくさんありました。しかし彼らの家では常に男女別々です。男性の部屋に姿を見せる女性は、せいぜい5才までの女の子でした。台所から食事を運ぶのは息子の仕事。せめてお母さんに挨拶をと思っても、「そういう習慣はないから」と丁寧にお断りされてしまいます。「例えばお兄さんのお嫁さんとは一緒に食事をするの?」と聞いてみたら、全然しないわけではないけれど、あまり頻繁にするものでもないとの返事でした。コーランによれば、女性はとても美しく魅惑的な存在であり、それゆえ男性を誘惑する魔性のものでもあります。だから男性が過ちを犯さないよう、最初から女性を隔離するのだそうです。隠せば隠すほど、逆に見てみたくなるものですけどね。

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