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2006年6月19日 (月)

言葉の響き1

わざわざアラビア語を勉強しておいて、「言葉の響きがあまり美しいとは思わない」などと言うと身も蓋もないのですが、当初からそれは薄々考えていました。コーランの読誦は人によってものすごくきれいに聞こえるし、そういう有名人のCDは何枚か持っていますが、それはコーランが韻を踏んでいていわば詩であるから読誦が心地よく感じるのであって、アラブ人同士の日常会話を聞いていてウットリすることなどまったくありません。特にエジプト人は必要以上に声がでかいので、むしろ「なんで怒りながらしゃべっているの」といつもハラハラしながら聞いていました。会話が美しいと感じない以上、言葉は単なる意志疎通の道具になってしまいます。極めて主観的な問題ですが、少なくとも感情移入できなければ、上達もありません。そういった意味では、アラビア語において私は相当遠回りをしています。英語もそうかな。アムハラ語もいまいち覚える気になれないな。

「美しい言語」って何でしょう。よく言われるのがフランス語です。以前、リスボンに旅行したとき、美術館のカフェでくつろいでいたら、後ろのテーブルに30才くらいの女性2人組が座りました。少し声をひそめて、ささやくように話すその言語は (たぶん) フランス語。背後から聞こえてくる会話の意味はまったくわかりませんが、思わずうっとりするほど心地よい響きを持っていました。意味がわかったらまた印象は違っていたでしょうけど (実は “隣のババァがうるさくて” とか言ってたら幻滅)、その時「やっぱりフランス語はきれいだ」と確信しました。その後、旅行でパリにも行きましたが、テレビをつけたら男性アナウンサーの威勢の良いフランス語が聞こえてきてびっくりしました。「Paris」を「パギー」とか言っていて、それがまたすごく下品に思えて、あっという間に私のフランス語像がガラガラと崩れ去ってしまいました。「ピンクパンサー」でもクルーゾー警部が「ドゥー・ユー・アバ・グーム? (Do you have a room?)」とか言って茶化されていましたね。ホテルの人は「ドゥー・ユー・アバ・ギザグバスィヨーン? (Do you have a reservation?)」と聞いてましたが。

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