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2006年6月10日 (土)

我を導くもの2

高校は市内で1番の進学校を受験しましたが、あえなく失敗。自分にとってすべり止めだった私立校に通うのはなんとも気が重いものでしたが、新たな発見もありました。どんな学生でも希望さえすれば学力問わず入れてくれるような学校で、1学年が10クラスもありました。これだけ生徒がいると、本当にいろいろな人がいます。分数の足し算はできないけれど甲子園で活躍する人。自転車競技でプロから誘いを受けている人。アメリカ帰りで英語ペラペラの人。弁論大会で爆笑を取る人。書道7段。空手4段。外国人教師。アメリカ人留学生。ものすごく勉強しているのに赤点続きの人。学級委員に立候補するたび落ちている人。万引きで捕まる人。何をされても怒らない人。怒ってばかりいる人。マンガばっかり書いている人。スプーン曲げが (1度だけ) できた人。体育教師にボコボコにされる人。バイトに励む人。オートバイで事故る人。株をやっている人。自転車で日本1周する人。シンナー吸い過ぎで歯がボロボロの人。退学してヤクザの事務所に入った人。同棲する人。子供ができて泣いていた人。精神病になった人。ものすごい金持ち。貧乏。真面目。ツッパリ。美人。美男子。ガリ勉。天才。馬鹿。人気者。嫌われ者。

田舎生まれでずっと小さなコミュニティーで育ってきた私にはショックの連続でした。学生集団なのに、まるで社会の縮図を見ているようでした。私から見ればすべての学生が「一芸」を持っていました。みんなが勉強そっちのけで毎日を個性豊かに過ごしているのを見て、自分の覇気のなさに嫌気がさすとともに、「勉強だけが全てではない」と強く感じました。それまでは「高校は受験勉強に集中し県立大学をねらう」という風に考えようとしていましたが、それも結局は周りにいい顔をしたいためだったと思います。そして高校2年の夏、大学進学はやめ、語学の専門学校に行くことを決めました。姉が買ったものだと思いますが、全国専修学校ガイドという本が家にあって、これをめくっていたとき、中国語やアラビア語を教える学校があることを知ったのです。直感的に「これだ!!」と思いました。外語大にくらべると語学の授業の密度が段違いです。しかしその後は、中国語かアラビア語かでけっこう迷いました。目標は中央アジアです。中国語を習い東から西に攻めていくか、それともアラビア語を習い西から東に攻めていくか。最終的には、学習人口が圧倒的に少ないアラビア語を選択しました。この時、正直どんな就職先があるかなどまったく考えませんでした。入学試験免除をねらって、担任に推薦文を書いてくれるよう職員室で直談判したのが、高校生活で一番頑張ったことでしょうか。

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