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2006年6月19日 (月)

言葉の響き2

私がこれまでで一番きれいだと思った言葉、それはウルドゥー語のある歌です。カタールにはインド南部のケララ州から出稼ぎの人がたくさん来ていて、その時ケララの言葉が「マラヤラム」だということを知りました。そのうちケララ出身の友達が地元の女性歌手「チトラ」のテープをくれて、それからしばらく聞き続けるほどチトラを気に入りました。カタールを終えて日本に帰った後、友達がインドに行くということだったので、「マラヤラムのチトラ」を買ってきてくれとリクエストしました。ところが、彼は間違えてデリーあたりで人気沸騰中の別のチトラ (Jagjit & Chitra Singh/Latest) のCDを買ってきたのです。しかし曲はとても良くて、気に入ってずっと聞いていました。聞けば聞くほど曲が好きになっていって、ある日何を歌っているのか知りたくなり、ヒンディーを勉強中の友達に聞いてみました。彼は必死に聞き取りと翻訳をしてくれましたが、どうしてもわからない部分、ヒンディーではなさそうな部分が何ヶ所かあったそうで、結論として「ウルドゥー語ではないか」ということでした。

もともとインド映画はカタール時代によく見ていたので、その頃からヒンディーの響きは悪くないなぁと思っていました。「アッチャー」「ナマステ」「マイネ・ピャール・キャ」とか、美しくはないけれどけっこう可愛いというか。ウルドゥーはヒンディーと9割くらい同じだと言いますから、その歌も自然に耳に入ってきたのだと思います。聞き込んでいくうちに、ある歌のある1小節が、殊の外耳に心地よく感じました。「ハムネ~リパトゥ~メレ~~~キン」の特に「リパトゥ」の部分が。実際には接続詞かなんかでそれだけ抜き出しても意味は取れないようですが、単語の響きとしては、それまで聞いていたどの言葉よりも美しいと感じました。もちろん歌っている女性の声が良いのもありますが、ウルドゥー語がなぜか心に響いたんですねぇ。あれから10年以上たちますが、未だに聞き続けています。今はiPodに入れて。もっとも、だからといってウルドゥー語を勉強しようとは思いません。使えるのはパキスタンくらいですし、あまり積極的にパキスタンに行きたいとは思わないので。

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