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2006年6月14日 (水)

褒めてはいけない

中東だけでなく、東南アジア諸国にも土着の迷信としてあるそうですが、邪視、凶眼 (Evil Eye) という考え方があります。悪魔に見つめられるとそのものに厄災が降りかかるというもので、悪魔とはすなわち邪視を持つ者です。そこから転じて、他人を褒めることも妬みや恨みに通じるので、邪視と同じ事になると言われています。つまり、他人や他人の持ち物を褒めたりすると、その人・物が不幸に見舞われるのだそうです。ある方が自宅にアラブ人の若夫婦を招待したとき、「奥さんきれいですねぇ」と褒めると、「悪いことが起きるからそういうことは言わないでくれ」と真顔で言われたそうです。ベールを被っていて顔なんか見れなかったから冗談でそう言ったのに…。もちろんイスラムではこういった土着の信仰とか迷信を徹底的に否定しているのですが、やはり人々の生活の中にはこのような話が綿々と受け継がれているのですね。

もうひとつ、サウジ人の持ち物を褒めてはいけない、という話。ある日本人が、職場でサウジ人の腕時計を見て「金ピカでカッコイイね」と褒めました。その人は若干躊躇しつつも、「だったらどうぞ」とにこやかに腕時計を差し出しました。日本人は断り切れずに腕時計を受け取り、後日、仕方ないのでもう少し高そうな時計を贈るハメになりました。なんでも、褒められたら「くれ」ということになるので、言われた方は太っ腹なところを見せなければならないんだそうです。一種のプライド?。面倒くさいシステムですね。

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