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2006年6月14日 (水)

アブハー

アブハーはサウジアラビア西部の高山地帯にある保養地です。標高は3000メートルを超えており、不用意に卓球などすると途端に頭痛に襲われますが、眼下に眺める山脈や、切り立つ岩壁に作られた町で雲がわき起こる様など、観光地としては見応え抜群です。少し近郊に足をのばすと、昔ながらの品々を売っているバスケットスーク、ハンギングロックにかかるロープウェー、イエメンの影響も見て取れる段々畑、山肌に群れを作るバブーンなど、見所がたくさんあります。個人的に、一番心にグッとくるものがあったのは、オスマントルコ軍の墓地でした。第1次世界大戦中、オスマントルコがサウジアラビア西部のヒジャーズ王国に勢力を伸ばしていたことはアラビアのロレンスでも描かれていますが、当時、トルコから遠征してきて、この地で命を落とした軍人達の墓地がアブハー郊外にあるのです。その後、世界はさらに第2次世界大戦によって混迷を極め、この墓地のことも忘れられてしまったのでしょう。異国の地にひっそりと埋葬された彼らの無念を考えると、思わず心がふるえます。もっとも、トルコ軍人の場合、むしろイスラムの聖地に眠っていることは誇りなのかもしれませんが。
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