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2006年6月 7日 (水)

魚スーク

サウジアラビア内陸部リヤド。ペルシャ湾、紅海ともに何百キロも離れており、もともとこの地域のベドウィンたちは魚を食べる習慣などありませんでした。それが、オイルマネーで国が豊かになってきた1970年代後半から、高速道路網が整備され、国内の物流がさかんになると、リヤドにも魚スーク (市場) ができるようになりました。もともと石油はタダ同然ですし、その石油で電気をつくり、電気で冷蔵庫を稼働させれば、例え灼熱の砂漠都市であっても、魚スークをつくることができるわけです。リヤドは4月から10月くらいまでほとんど毎日40度を越えますが、このくらいでは単に「暑いなぁ」と思う程度です。同じ40度でもカタールは湿度100%でしたから、一歩外に出れば大量の汗が噴き出し不快指数120%でしたが、リヤドは常に湿度5%程度なので、暑さがむしろ快適とさえ感じます。サウナに入っているような、なんか「効く~」って感じでしょうか。しかし気温が45度を超えると、太陽光が俄然勢いを増し、刺すような痛みに変わります。ある日、近所のスーパーに歩きで出かけたら、5分もしないうちに皮膚がチクチクと痛くなってきたので、「これはヤバイ」と感じすぐに家に戻りました。翌日の新聞には「昨日は気温50度、病院に運ばれた人多数」と出ていました。ベドウィンが太陽光を嫌って家にもあまり窓をつけないのがよく分かります。

そんなわけで、魚スークには1年を通じて良く足を運びました。市内の大型スーパーにももちろん魚は売っていましたが、鮮度と安さで言えばスークの圧勝です。ただ、さすがに生で食べることはほとんどありませんでした。それをするためには朝5時頃スークに行って、ペルシャ湾から運ばれたばかりの魚をトラックの荷台から直接買うぐらいしないといけなかったのですが、そこまで早起きする元気はなかったです、ハイ。かわりによくやっていたのは、魚を切り身にした後、軽く塩をしてベランダで2時間くらい干して、干物を作ることでした。これはおいしかったです!!。湿度が極めて低く、直射日光も相当きついので、あまり長く干しておくとカチンコチンになってしまいますが、ハエもいないので (ハエも住めない世界!?) 写真のようにそのままポンと干しておけば簡単に干物を作ることができました。これだけ簡単なのに、いざ日本に帰ってくると自分で干物を作ろうなんて思いもしないんですよね。もしかしてあの頃は日本の生活よりもおいしい干物を食べていたかも。
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