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2006年6月 9日 (金)

サウジダイヤ

誰が名付けたか、その名も「砂漠のダイヤモンド」。日本人にはサウジダイヤとして知られていたその鉱物は、始めに言っておくともちろん本物のダイヤモンドではありませんが、その硬度と輝きから、なかなか馬鹿にできない美しさを持っていたのも事実です。サウジダイヤ拾いに最初に誘われたときは、さすがにちょっと胡散臭いものを感じ、「ま、お付き合いしましょ」といった程度でついて行きました。リヤドから230kmほど南下して、さらに車を土漠の中に進ませること数分。ワジ (涸れ川) の横に車を止めると、辺り一面、金魚鉢の底に敷くような、丸くて白っぽい石が広がっていました。途端に「じゃ、どうぞ」と言われましたが、私はどんな石を拾って良いのかさっぱりわかりません。まず、同行した人がわりと良い石、つまりできるだけ透明な石を (その時はカケラでしたが) 拾って見せてくれ、ようやく「これくらいならサウジダイヤと呼べる」という基準がわかりました。しかしなかなか良い石は見つかりません。化石拾いなら2時間もあれば十分成果が得られるのに、この時は4時間うろうろして、結局小指の先ほどの透明な石をたった1つだけ拾うことができました。念のため「やや透明」くらいのものもたくさん持って帰りましたが、家で冷静に見てみると、「なんでこんなのを持ってきたんだろう」と思うものばかり。俄然、次に向けてやる気が出てきました。

その後いろいろな人から「日本で調べたら輝きの周波数がジルコン以上でダイヤに近かった」とか「あまりにダイヤモンドに似ているため一時期サウジダイヤの売買が中止された」などと聞かされ、弥が上にも期待は高まり、そのうち自分一人でもサウジダイヤ拾いに行くようになりました。見つけやすい時間帯とか場所の特徴とか、自分なりにノウハウが蓄積されてきた頃、ようやく自分でも納得の石を拾うことができました。しかし後で拾った石とくらべると、実は一番最初に拾った石が小粒ながらも一番きれいだということに気がついて、それを日本で磨くことにしました。宝石商に預けるとき、何の石かとたずねられたので、「よくわからないがたぶんクリスタル」と答えました。「みんなダイヤとか言うけどフタを開けてみれば何のことはない、単なるクリスタルでしょ」と若干見くびっていた部分があったのでそう答えたのですが、実際には硬度がクリスタル (硬度7) 以上あって、宝石屋としてはあまり納得いくような研磨はできなかったそうです。そのため代金はかなり安くしてもらいましたが、「結局何の石なのか」という改めての質問には、ついに答えられませんでした。
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