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2006年6月15日 (木)

水没する町

サウジアラビアが一生懸命砂漠の緑化に励んでいるせいか、アラビア半島の気候が穏やかになっているなどという説も流れているほどですが、確かに、私のサウジアラビア滞在後半にいくにしたがって、冬季 (12~3月) の雨が多くなっていったように思います。リヤドは夏の間、7ヶ月くらいほとんどまったく雨は降りませんが、12月にまず1度、ドシャッとまとまった雨が降ります。1月になるとヒョウまじりの雷雨に襲われることが多くなり、ある年など、こぶし大のヒョウのため、職場のスタッフのベンツがボコボコになってしまったことがありました (私は外出していなかったので難を逃れました)。20年ほど前に都市設計をした段階では、こうした豪雨など予想もできなかったのか、リヤド市内の道路には排水溝などまったく整備されていません。では短時間に多量の雨が降ったらどうなるか、それはもう、低いところに雨水が溜まるだけです。台風慣れしている日本人とちがって、サウジ人はこうした水害に慣れていません。そもそも砂漠の町であるリヤドで「床上浸水」なんて誰が想像するでしょう。豪雨の後は町のあちこちに水溜まりができ、何十台も車が立ち往生していました。交差する道路の下をくぐるように設計された道路では、水が2m近くたまり、そこに状況がわからずに突っ込んでしまった車が、水没し一家全滅という事件もありました。もちろんこんなことは赴任当初は考えられませんでした。年々雨の量が増えた末、1996年3月に起きた悲劇でした。
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