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2006年6月28日 (水)

カイロ近郊のピラミッド

カイロ近郊で、ギザのピラミッドに次いで有名なのがサッカラの「階段ピラミッド」です。これはエジプト第3王朝ジェセル王のピラミッドで、紀元前2700年ごろ建造されました。その設計は、最古の建築家でのちにエジプトで神格化されたイムヘテプによるものです。このピラミッドは最古の記念碑ともいうべき王墓であり、エジプトでもとくに古い石造建築のひとつです。ピラミッド周辺にはマスタバ (アラビア語で “ベンチ”) と呼ばれる墳墓群があり、内部はヒエログリフによる膨大なテキストの彫刻とともに、漁や牧畜の様子など当時の生活を記録したレリーフで埋め尽くされています。カイロとその近郊では、サッカラのレリーフが一番美しいと思いました。

ダハシュールには第4王朝初代国王スネフルのピラミッドがあります。「屈折ピラミッド」として知られていますが、その名の通り底辺から傾斜角約54度で積まれていた石は、途中から約42度と急に緩やかになっています。なぜ屈折なのか、それは石組みの技術力の問題だったそうです (他にも諸説あり)。砂を上からサラサラと落とすと、砂の山ができます。その傾斜角が、自然にできる限界の角度です。それ以上傾斜角を大きく、つまりとがらせようとすると、積み上げ方に工夫が必要になります。ギザのクフ王のピラミッドは、傾斜が自然の角度よりもだいぶとがっています。それだけ石組みに高い技術力があったということです。ところが屈折ピラミッドは、ある高さで傾斜角が緩くなっています。石をできるだけ鋭角で積んでいくはずが、途中で挫折してしまったんですね。上の方の緩やかな傾斜は、自然にできる角度とほとんど同じだそうです。

ピラミッド造成技術は、クフ王のピラミッドがひとつの頂点です。これは紀元前2530年頃のことで、今から4500年も前のことです。クフ王以降は、紀元前1600年頃までピラミッドが造られたそうですが、後期になるほど規模や技術力は低くなっていきました。4500年前に技術のひとつのピークがあったという事実には驚愕するばかりです。
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