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2006年6月16日 (金)

香港のウナギソバ

海外1人旅の何が嫌かって、食事ほど憂鬱なものはありません。レストランではそもそも良い席には案内されませんし、相席は当たり前。すごくおいしい食事をしてもその気持ちを共有する人はいませんし、まずかったらそのやるせなさを自分1人で抱えることになり、ストレスがたまる一方です。香港を1人で旅したときも、こんな感じでした。ガイドブックにも載っている有名なラーメン屋だったので、最初お昼時に行ったら混みすぎていて入れず、夕方また出直しました。午後6時、店に入り小さなテーブルに座ると、中国語と英語で書いてあるメニューをペラペラめくりながら、何十種類もある麺の中から「ウナギソバ」を頼むことにしました。店には次々とお客が入ってきます。私のテーブルも、5分もしないうちにもう1人と相席になりました。その人は手早く注文を済ませましたが、その後私たちは特に目を合わせるでもなく、ラーメンが来るのをぼーっと待っていました。

しばらくして、店員がひと言何かを言いながらドンブリを置いていきました。テーブルの真ん中に置かれたそのドンブリは、注文の順番からして私のウナギソバだろろうと思ったので、とりあえず手前に寄せました。しかし、ドンブリの中は麺とスープのみ。肝心のウナギが乗っていません。「ウナギは麺に練り込んであるのか、スープにとけ込んでいるのか、はたまた日本人だからなめられたのか」と一瞬パニックになりましたが、1人旅のときはつい虚勢を張ってしまうもの。さも知っているようなフリをして、涼しい顔で麺を食べ始めました。相席の男性の顔は見ませんでした。2、3分して、店員が本物のウナギソバと、麻婆茄子のお皿を持ってくると、私はすべてを悟りました。彼は麻婆茄子と素ラーメンのセットを頼んでいたのです。もちろん私のウナギソバには見事なウナギが乗っていました。結局、相席の人には新しいラーメンが来ましたし、私はウナギソバ1杯の値段で素ラーメンも食べることができました。しかしあれは情けなかった。激しく落ち込みました。
058hongkong

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