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2006年6月 8日 (木)

我がゴルフ人生

もともとゴルフクラブなど握ったこともありませんでしたが、カタール以来「他にやることもないから」ということでちょこちょことゴルフを続けてきました。もちろん、どの国でも必ず熱心にゴルフを勧めてくれる人がいて、そういう人たちに引っ張られていたのも事実です (時に “面倒だなぁ” と思いつつも…)。写真は確かバハレン上空で撮ったものです。典型的な砂漠のゴルフ場ですね。

★カタール
ゴルフを始めた記念すべき国。当時2つのゴルフ場がありました。近かった方は訪れる人もまばら、土のフェアウェーはなめらかでしたが、すでに半分砂漠化していて、ゴルフをやっているというよりも、砂漠で遭難してトボトボ歩いているような感じでした。ここに行ったのはほんの数回でしょうか。もう1つは毎月日本人会ゴルフコンペが行われていたゴルフ場でしたが、ホール数は12のみ、ロングホールもありませんでした。何より、ゴツゴツした岩があちこちに突き出る荒涼としたフェアウェーは、見るものをして「ここは本当に地球か!?」と思わしめる恐怖感がありました。さらに恐怖は続きます。打ったボールが岩の隙間に入ったら、まずはクラブでちょいちょいと突いてから手を入れろと厳しく言われていました。なぜなら、以前岩の隙間に不用意に手を突っ込んで、サソリに刺された人がいたからです。ナイスショットをしたはずが、岩に当たって跳ね返り、そのボールが顔面を直撃した人もいました。慣れた人は「ゴルフっていうのは自然との闘いなんだ」などと涼しい顔で言いますが、それにしてもあまりに厳しい。ほとんどサバイバルでした。そういえば突然砂嵐に襲われたこともありました。その時はみんなスコアが乱れまくって、そのおかげで私は準優勝できましたが。そんなカタールも、現在ではヨーロピアンツアーが行われる立派な芝生のゴルフ場があるそうです。

★サウジアラビア
リヤド近郊に1つ、土漠のゴルフ場がありました。フェアウェーは土ですが、いつもきれいに整地されていました。グリーンは芝生ではなく、砂を油で固めた「ブラウン」。フェアウェーでボールを打つときは、小さめの人工芝を置き、そこにボールを乗せてから打ちます。そうしないとクラブの底がたちまち削れてしまうからです。とにかくまっすぐ当たればあとはひたすらコロコロと転がっていきましたから、楽と言えば楽なコースでした。その代わり、グリーン (ブラウン) はすべて50cmほど高くなっていて、そこだけはうまくボールを上げなければなりません。私はこれがヘタだったので、グリーンの周りで行ったり来たりをよく繰り返しました。リヤドは3月下旬になればもう相当暑くなりますが、やはり6月から9月の間はコンペはありませんでした。ある人が7月にゴルフ場に行って、脱水症状で倒れたことがあります。7月と8月にゴルフ場に行ったら自殺行為と言われていましたが、やったことがある人なら誰しも納得でしょう。サウジは他にもやりたいことがたくさんあったので、ゴルフに割いた時間はあまり多くはありませんでした。今考えたら、ここでもっと頑張っておけば良かったと後悔しています。

★エジプト
当時、カイロには2つ有名なゴルフ場があって、そのうちのひとつがナイル川の中州の島にある「ゲジラスポーツクラブ」でした。自宅から歩いて行ける距離にあり、ゴルフ場内部は大きな木があったり全体としてごちゃごちゃした感じでしたが、その狭さが初心者の私には程良くて、なにより私にとっては初めての「緑色のゴルフ場」ということで、当初はそれなりに通いました。日本人会ゴルフコンペも含め、よく外国人のコンペが行われていましたが、そのわりに管理がずさんで、「グリーンが水でビチョビチョだぁ~」とか「うわっ、フェアウェーを車が走っている!!」とか「なんでグリーンの上に自転車があるの?」とか不思議なことがいくつもありました。キャディー連中は対面から飛んでくるボールにわざとぶつかって金をせしめようとするし、エジプト人の金持ち (みんな百貫デブ) グループが歩いた後はグリーンがボコボコに波打っていたりと、後半はいささか嫌気がさして、郊外に新しくできたゴルフ場をよく使うようになりました。そのゴルフ場 (フェニックスだったかな?) は、もう見事なくらい青々としたフェアウェー、カートを使ってプレーする広々したコース、きちんと造成された池、計算された意地悪なグリーンなど、私にとって初めて体験する本格的なゴルフ場となりました。しかし本格的ゆえ、コース攻略は難しく、素人同然の私には厳しすぎるコースでした。

エジプトは国内のリゾート地にもゴルフ場があります。職場のみんなで紅海の海浜リゾート、ハルガダに行ったとき、ホテル隣接のゴルフ場でプレーする機会がありました。ホテルの周りはほとんど砂漠ですが、ゴルフ場では常にスプリンクラーが稼働し、青々とした芝が茂っています。他に客がいないため我々の貸し切り状態のなか、とても気持ちよくプレーすることができました。5月だというのに、紅海から吹き付ける風が心地よい涼感をもたらしてくれます。ボールを曲げると紅海にポチャンとなるのでやや緊張しましたが、それよりも気持ちよさの方が先に立ち、一生の思い出になるゴルフとなりました。

★ヨルダン
アンマン郊外に1つゴルフ場があるとは聞いていたのですが、行った人が「あまり楽しくなかった」と言っていたのを聞いて、結局1度も行かずじまいでした。これまでで滞在期間が一番短く2年しかいませんでしたし、夏の間は暑くてプレーできず、2001年の9.11テロ以降、国内の政情が不安定になる要因があったりして、おちおちゴルフをするような雰囲気でもありませんでした。

★エチオピア
アジスアベバに1つゴルフ場があります。フェアウェーは一応芝ですが、生え方がまばらで、乾期は地面がひび割れ、雨期は田んぼのようにドロドロになってしまうというレベルです。今回の職場はみんなゴルフ好きだったので、それに引っ張られる形で2年ぶりのゴルフ再デビューとなりました。正直たいしたコースではありませんが、今回は初めてゴルフに打ち込みました。赴任してしばらくはクラブセットを借りてやっていたのですが、スコアーに納得できず、ケープタウンに旅行したときちょっといい目のクラブセットを買ってしまいました。「道具が自分に合っていない」というヘタッピにありがちな勘違いがあったことは否めませんが、結果的にクラブを買ったのは正解でした。だいたい毎週土曜日にコースに通っていましたが (雨期の7~9月は除く)、平日は家で素振りをするようになり、日本から江連忠のDVDを取り寄せイメージトレーニングを重ねた結果、自分でも驚くくらいスコアがのびました (と言ってもたいしたことありませんが)。エジプトでは100を切るのが精一杯だったのですが、90台前半がコンスタントに出るようになりました。もう少しがんばれば夢の80台、というところで2年の任期が来て離任。結局すぐに再赴任が決まって今もエチオピアにいるわけですが、離任間際にケガをした左人差し指のキズが今も癒えず、1年以上クラブを握れない日々が続いています。ちなみにアジスアベバは2400mの高地にあるのでボールが1割ほど良く飛ぶそうです。実はまだ日本でゴルフをやったことがないので、もし日本でやったら「なんでこんなに飛ばないの?」と悩むことになるかもしれません。
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