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2006年6月 9日 (金)

砂漠の塩田

リヤド北西部、250kmくらいのところにある小さな町、アルカサブ。民家もまばらで、町を貫く道路を車で走っていたら誰もその「お宝」には気づかないでしょう。その日は、サウジ人の友人から「アルカサブに行こう」と言われてついてきたものの、そこに何があるのかは何も聞いていませんでした。町を少し過ぎてから道路をはずれ、土漠の中を走ること約10分。相変わらず真っ平らな土漠が広がるばかりです。しばらくして、少し土が盛り上がっているところが見えてきました。「あの裏に何かあるのかな」と思いながらその場にたどり着くと、盛り土の手前で車から降り、その先には歩きで進みました。盛り上がった土の上に上がると、目の前に突然、純白の光景が広がりました。しかし太陽の光をギラギラと反射するそれが何なのか、最初はよくわかりませんでした。辺りを見渡してみると、ようやくそれが塩田だということに気がつきました。しかし「なぜこんな砂漠の真ん中に塩田が?」という疑問が大きくて、しばらくぽかんと口を開けていました。

友人はそんな私の顔を見て、ニコニコしながら説明してくれました。彼によれば、ここは太古の昔海の底であったため、地中深くに当時の海水が封じ込められているのだそうです。今はそれをくみ上げ、塩田を作り、商品として出荷しているとのことでした。確かに、リヤド近郊ではよく貝の化石が拾えますから、アラビア半島が海に沈んでいた時代があったことがわかります。しかし住民はいつこのことに気がついたのでしょう。もしかしたらどこか自然に塩が吹き出している場所があったのかもしれません。周りには、塩田からすでにかき集められた塩の山がたくさんありました。大きめの塩の結晶をひとつまみ取ってぽいと口に放り込むと、強烈なしょっぱさが口中に広がりました。しかししょっぱいだけではなく、ほのかに旨味と感じるような後味が残って、「良い塩だなぁ」と感心してしまいました。何キロか日本に持ち帰って母親に渡しましたが、「漬け物に使うと味が良くなる」と言っていました。建物の写真は、アルカサブの町で撮ったものです。昔の豪族の家ということですが、きっと塩で大もうけしたんでしょうね。
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