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2006年7月 7日 (金)

ザカート (喜捨)

イスラム教徒は、ラマダン (断食月) になると普段にも増してザカート (喜捨)、つまり貧しい人たちへの施しに精を出します。うちの運転手もラマダン中はジャラジャラと大量のコインを持ち歩き、身なりの貧しい大人や子供が寄ってくると快くコインをあげていました。エジプトは中東の中ではかなり貧しい方ですが、やはりどんな国でもお金持ちはいます。例えばロンドンにある老舗高級デパート「ハロッズ」のオーナーはエジプト人です。カイロには、有名な2大金持ちファミリーがいて、ラマダンになると競ってザカートを行っていました。その競争の仕方が豪快で、市内の大通りの中央分離帯 (けっこう広くて芝生も植えられている) や公園に何張ものテントを設置して、毎晩、千人分くらいの食事を用意して貧しい人たちにふるまうのです。当然、テントの数、食事の内容など比較されますから、ラマダン後半になるとどんどんエスカレートしていくわけです。食事をもらう方にとってはこんなにありがたいことはありません。

食事はその時その場所に行けば誰でももらうことができます。ただし、基本的には貧しい人たちが優先です。こういった食事のテントは、ラマダン中はカイロのあちこちで見ることができます。2大ファミリーのように毎日はできなくても、1日だけの大盤振る舞いをする人がけっこういるからです。私の家の近くにもある日小さなテントがたって、知人 (日本人) がそこを通りかかった時「ぜひ食べてくれ」と言われ、若干不安を覚えつつもご相伴に預かったそうです。施しの食事とはいえ、ご飯の上にちゃんとチキンが乗っていたそうですから立派なものです。なかなかおいしかったと言っていました。ただ、その日の夜からひどい腹痛で寝込みましたけど…。

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