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2006年7月25日 (火)

死海写本

アンマン中心部、アルカルアの丘に、ヨルダン国立考古学博物館があります。本当に小さな建物ですが、展示物はなかなか興味深い物が並べられており、中でも白眉は「死海写本 (死海文書)」です。死海写本は、死海北西岸のクムラン洞穴群を中心に、ヨルダン各地で発見された文書のことを言います。1947年、ベドウィンの少年がクムランの洞穴で、素焼きの壺におさめられた巻物を発見しました。現在までに11の洞穴から500をこえる写本の巻物が見つかっており、第1洞穴からは「イザヤ書」の全巻が発見されています。写本は羊皮紙やパピルスなどにヘブライ語、アラム語、ギリシャ語などで書かれていて、これらは2000年前にこの地で修道生活を送っていた古代ユダヤ教の一派であるエッセネ派が残した物です。当時、ローマ軍の襲撃から守るため、荒野の洞穴に隠したと言われています。いずれも紀元前200年頃から約300年の間に書写されたもので、現存する最古の聖書より1000年近く古いものです。聖書以外の巻物は、多くの旧約聖書の注解と、クムラン宗団の典礼、教理、戒律などを記した物です。

残念ながら、写本のほとんどはエルサレムのイスラエル博物館にあり、アンマンの博物館にある物はごくごく一部だけです。いつかエルサレムに行って全貌を見てみたいですね。ちなみに、死海写本にはとんでもないお宝のありかが密かに記されている、などと「ムー」には載っていましたっけ。
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