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2006年7月18日 (火)

エジプト神話

エジプト神話によれば、世界の始まりは原初の水です。その水面へ浮かびでた卵 (他説ではハスの花とも) から、天地の創造者「ラー」が誕生したと伝えられています。ラーはシュー、ゲブ、テフヌト、ヌトの4人の神を生みだしました。シューとテフヌトは大気、ゲブは大地、ヌトは天空となり、ラーがそのすべてを支配しました。その後ゲブとヌトは、セトとオシリスの2人の息子、イシスとネフテュスの2人の娘をもうけました。オシリスは妹イシスを妻としてラーの後継者となり、国民に対して法律、農業、宗教などの文明を説きましたが、弟の邪神セトにねたまれて殺害されます。セトはオシリスの体を細かくさき肉片をまき散らしましたが、イシスは肉片をみつけて土にうめ、その場所はそれぞれ神聖な場として崇拝されました。イシスはアヌビスの助力をえて、夫オシリスの遺体に防腐処置をほどこしましたが、このためアヌビスは防腐処理 (ミイラ作り) をつかさどる神とされました。イシスの魔力によって復活したオシリスは、死者の国の王となります。のちに、オシリスが一時的によみがえってイシスに生ませた息子のホルスは、セトとたたかって勝利し、世界を支配しました。オシリスは冥府の支配者として地下世界で生きつづけましたが、ホルスを生んだことによって、死と生あわせ持つ神となりました。

エジプトの神々は、人間の体と動物の頭部をもつ姿で表現されました。ラーの頭部はハヤブサであり、ハヤブサは天空をすばやくかけめぐるところから、ラーの聖鳥とされました。ホルスもハヤブサです。愛と美の女神ハトホルは、雌牛の頭部で象徴されます。死者の神アヌビスはジャッカルの頭部を持ちますが、これはジャッカルが死者の国とされる砂漠を徘徊する動物だからです。ムトはハゲワシ、トートはトキの頭部を持ちます。プタハは人間の姿をしていますが、アピスとよばれる雄牛の姿で描かれることもあります。写真はパピルスに描かれた「死者の書」(紀元前1310年頃)。死者となった王室書記フネフェルが、ジャッカルの頭をもつアヌビス神に手をひかれ、心臓の重さをはかる儀式に導かれています。トキの頭をもつトート神がそれを記録。右奥では死と生の神オシリスがイシスおよびネフテュスとともに待っており、42項目の審問を受ける「死者の裁判」ののち、死者の魂に価値があれば永遠の生命が与えられます。
087deathbook

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