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2006年7月15日 (土)

かけ声

カタールにいた時のことです。大きな木枠に入れられた機材が日本から届きました。トラックからクレーンを使って職場の駐車場に降ろすと、そこからは人力で倉庫まで移動しなければなりません。スタッフが集まってきて、どうすれば効率的に動かせるか議論が始まりました。こういう時、率先して声をあげるのはインド人スタッフです。ただ、デリー出身者と南部ケララ州出身者ではやり方が異なっていて、デリーが腕組みしながらああだこうだと言うのに対し、ケララは実際に木枠を押しながら力の入れ方などを考えています。そこを高見の見物とばかりにニヤニヤしながらはやし立てているのがレバノン人。フィリピン人は慎重に考え込んでいます。そうして何もせぬまま20分ほどたった時です。身長190cmのスーダン人がやおら木枠に肩を押し当てて、「とにかく押せばいいんだよ」と力を入れはじめました。これにはみんなも慌ててしまい「まぁ、そうだな、とりあえず押してみよう」ということになりました。「ヘー、ラー、ホッブ!!」 スーダン人から元気なかけ声があがりましたが、これを聞いた途端、力を入れようとしていたスタッフたちに「え!?」という変な空気が流れました。インド人は半ば苦笑しています。スーダン人はお構いなしに「ヘーラーホッブ!!」を繰り返しています。そのうち木枠もジワジワと動き、無事に倉庫に収めることができました。「かけ声も国によって違うなぁ」というのが、その日私たちが思ったことでした。

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