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2006年7月21日 (金)

人とのふれあい

エジプト人は、楽しいこと、刺激的なことが大好きです。しかしエジプトの社会経済状況では、人々は娯楽にお金を出す余裕がありません。そのため、彼らにとって最大の娯楽は、人とのふれあいです。友達とのおしゃべり、新しい友人を作ること、外界の珍しい話を聞くこと。週末は入場料の安い公園や公共の施設に集い、日がな一日おしゃべりにあけくれます。またエジプト人は、無類の感激屋です。単純なことに感動し、笑い、泣き、怒り、1日1日を目一杯生きています。そんな、世界一人恋しいエジプト人が大量にいる週末のカイロ動物園に行くとどうなるか、それはもう推して知るべしです。日本人やアジア人など何十万人もエジプトに来ているというのに、何が珍しいのか、入場する前から何人ものエジプト人がウロチョロ後ろをついてきます。先に進むにしたがって周りのエジプト人の数はふくらみ、50人近くなったところで (ハーメルンの笛吹男か!?)、私はついに音をあげました。もう彼らのうち誰ひとりとして動物など見ていません。彼らの関心は完全にこちらに向かっています。やや遠巻きに50人からジロジロと見つめられるプレッシャーに私は耐えることができず、足早に動物園を後にしました。もし何かのきっかけを与えていたら、きっと洪水のように話しかけられていたでしょう。そしてそれは、彼らにとっては楽しい思い出になったとしても、私にとっては限りなく不愉快なことだったでしょう。「動物園に行くと、逆に自分が見られる」という先達の警告は本当でした。結局、動物園には1度しか行っていません。また、アパートから歩いて外出するといつも似たような状況になるので、カイロでは散歩をするのでも毎回ストレスが溜まりまくりでした。「カイロっ子は人なつっこくて明るい」というのは十分わかりましたが、少なくとも私はそっとしておいてほしかった…。

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