« 王の道2:カラク | トップページ | 王の道4:ショーバック »

2006年8月12日 (土)

王の道3:タフィーラ

カラクからワーディ・ハサを越えると1時間半ほどでタフィーラに着きます。アンマンを朝出れば、ちょうどお昼になっている頃でしょう。私もここで昼食をとることにしました。眼下に広がる渓谷を眺めながらの食事はなかなかおつなものです。メニューはシシカバブくらいしかありませんが、これだけ景色が良いのですから、それ以上注文をつけるのは贅沢というものです。さて、雄大な自然を残し、ヨルダンの秘境とも言われるタフィーラ。このタフィーラ出身者のことをタフィーリーと言い、古い伝統文化を保ちホスピタリティーにあふれる人々であることには定評があります。その反面、のんびりとした穏やかな性格から、いつも冗談の対象になってしまうのも事実です。以前、職場の校長がタフィーラで道を聞き、ついでに職業訓練校の校長であることを自己紹介すると、「ロードエンジニア」になるにはどうしたらよいかと聞かれたそうです。シビルエンジニアのことかと聞くと「ほら、道路で旗を持って車に止まれとか進めとかさ、ああいうエンジニアがいいなぁ」 …これを聞いて校長もさすがに目が点になったそうです。エンジニアって…。

タフィーラの町を過ぎると、ダーナ村に行き当たります。絵葉書にもなっている有名な村で、切り立ったがけの上に、日干し煉瓦と泥で固めたような家がへばりつくように密集しています。村に足を踏み入れると、一瞬、中世にタイムスリップしたような感覚に陥ります。もっとも、家畜 (もしかして人?) の糞尿のにおいですぐに正気に戻るのですが…。とにかく、観光資源としては希有の存在だと思います。政府もそのあたりは力を入れているらしく、村に隣接して立派な宿泊施設があります。そこのテラスから見下ろす深い渓谷には圧倒的な自然の力を感じました。旅行者にとっては貴重な観光スポットですが、こうなると村人も勝手に村を捨てるわけにも行かず、家をトタン屋根やレンガ造りに改造するわけにもいかず、実際はけっこうな苦労があるんだろうと想像してしまいます。もし自分がこの村に生まれたらどんな人生だっただろうかと、少し考え込んでしまいました。
117tafira117dahna1117dahna2

|

« 王の道2:カラク | トップページ | 王の道4:ショーバック »

旅行・地域 ヨルダン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 王の道2:カラク | トップページ | 王の道4:ショーバック »