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2006年8月12日 (土)

王の道4:ショーバック

タフィーラからさらに南に60km。ショーバックの村のすぐ近くには十字軍の城塞が残っていて、城の内部では教会、浴場跡、貯水池、井戸、脱出用の抜け穴などが見られます。壁の一部にはサラディンの碑文も残っており、小高い丘の上にたつ姿の美しさもあって、キングスハイウェイのひとつのハイライトになっています。実はここに、知る人ぞ知る有名な骨董品屋があります。城を見学に来た人なら、その入り口手前にある小屋に気付くでしょう。そこで1人のおじいさんが品物を並べ商売をしています。おじいさんは雑然と並べられた古銭やガラス玉、はては化石からやじりまであれこれと指さしながら、「これは石器時代、これはユダヤ、こいつがビザンツでそいつは十字軍だ」などと一品一品ていねいに説明をしてくれます。話を聞いているだけでロマンをかき立てられるではありませんか。中でも私の目を引いたのは、様々な時代の石・ガラスが束ねられたネックレスでした。おじいさんの説明によれば、そのネックレス (ナイロン糸に通してあるだけですが) にはナバティア、フェニキア、ローマ、イスラムの各時代の石やガラス玉がつけられていて、おじいさんが10年以上かけてこつこつ拾い集めたものだそうです。ショーバックには歴史的に十字軍など外国人が多数訪れ、地域の交通の要所となっていましたから、周辺の砂漠にはこういったお宝がそれなりに落ちているのだそうです。「残りの人生ではもうこれだけ良い物は集められないだろうな」とおじいさんはどこか寂しげな目でネックレスを見ていました。「だから高く買ってね」という感じで交渉が始まりましたが、「100ディナール (18,000円)」と聞いた時はちょっと気持ちがぐらついてしまいました。「職場のスタッフの月給より高いじゃないか」と思い、一旦はネックレスをおじいさんに返したのですが、ここで買わなかったらもう一生出会えないだろうという思いもあって、ネックレスに加えて指輪、印章、古銭をいくつか選び、なんとかまとめて100に値切ることができました (自分では値切ったつもりですが、見る人が見たら「ケッ!!」とか言われそう…)。私にとって、ヨルダン最大のお土産が手に入った瞬間でした。ショーバックでもうだいぶ日が傾いていましたが、この日はさらにペトラまで足をのばしました。
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