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2006年8月18日 (金)

預言者 (ナビー)

コーランによれば、人類は元々ひとつの共同体でした。しかし争いによって分裂してしまったため、神はおのおのの共同体に預言者をつかわして、争いを裁決し、人々に正しい信仰と行為規範を伝えさせました。そのような預言者として、アダムをはじめ、ノア、アブラハム、イサク、ロト、ヨセフ、モーセ、ダビデ、ソロモン、ザカリヤ、(洗礼者) ヨハネ、イエスなどの聖書的人物や、アード族、サムード族、ミデヤン族につかわされた者など、28人の名があげられています。そして最後の預言者として登場するのがムハンマドです。イスラムでは、ムハンマド以降の預言者はいっさい認められません。伝承によれば、預言者 (ナビー) の数は12万4000人、使徒 (ラスール) の数が315人ないし313人、下された啓典の数が104とも言われています。それにしても、イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒は、旧約聖書を共有する同じ啓典の民であるとお互いに認めあっているはずなのに、今日のこの憎しみあいは一体どうしたことでしょう。日々、宗教の功罪について考えさせられています。ちなみに神から言葉を預かる「預」言者です。「予」言者ではありません。

旧約聖書の登場人物の名前はアラビア語でも残っており、現代でもこの名前を持つ者が少なくありません。アーダム (アダム)、ハウワー (イブ)、イブラヒーム (アブラハム)、ムーサー (モーセ)、イスハーク (イサク)、ヤアクーブ (ヤコブ)、ジブリール (ガブリエル)、ミカイール (ミカエル)、ヌーフ (ノア)、スレイマーン (ソロモン)、ダウード (ダビデ)、ヤヒヤー (ヨハネ)、ブトゥルス (ペテロ)、ユーセフ (ヨセフ)、マルヤム (マリア)、イーサー (イエス) 等々。職場にダウードさんという方がいて、みんなが彼のことを 「デイビッド」 と呼んでいたので、ちょっとかっこいいなと思いました。

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