« アジュルーン | トップページ | 預言者 (ナビー) »

2006年8月17日 (木)

サルト

アンマンから車で北西に40分ほど走ると、サルトの町に着きます。サルトはヨルダンで最も古い町のひとつに数えられます。オスマントルコ時代後期には商業と文化の中心として栄えました。町の中に残る黄色い石造りの建物は、多くがその時代 (1880年〜1920年) に建てられたものだそうです。これらはナブルス (ウエストバンク) の職人の手によるもので、アーチ型の装飾を施したバルコニーが目を引きます。なお、バルコニーをイスラム建築由来のものだとする書物もあります。オスマントルコ時代、女性が外から姿を見られないよう、格子のついた出窓を作ったのがその始まりなのだそうです。アラビア語では 「バルコーン」 と言います。

中東では、モスクや公共施設など人が多く集まる場所で、道ばたに置かれた素焼きのつぼを目にすることがあります。木の幹に縛ってあったり、金物の台座に乗せてあったりしますが、どのつぼも底の方からポタリポタリと水滴が落ちています。つぼのふたを開けると、中には飲み水が入っています。素焼きのつぼなのでゆっくりと水がしみ出し、そして空気が乾燥しているため気化熱でつぼが冷やされます。おかげで通行人は、炎天下でもひんやりとした水が飲めるわけです。異国情緒たっぷりで、またアラブの善意の象徴とも感じられる水がめですが、最近では電気冷水器に取って代わられているようです。衛生面を考えればそれも仕方のないことかもしれませんが、なんだか寂しい気持ちになることも事実です。サルトのような歴史ある片田舎 (失礼!!) では、まだまだ水がめが現役でした。
126salt1126salt2126salt3

|

« アジュルーン | トップページ | 預言者 (ナビー) »

旅行・地域 ヨルダン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« アジュルーン | トップページ | 預言者 (ナビー) »