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2006年8月13日 (日)

ペトラ雑感

入り口で入場チケットを買い、しばらく砂利道を歩くと、ほどなく見上げるほどの断崖が現れます。そこには5〜6mの岩の裂け目があり、その亀裂はそのまま細い道 (シーク) となって1.5kmほど続いています。ここは脇の岩に水の流れる側溝が彫ってあるなど、当時の高い技術水準がうかがえます。それにしても圧倒的な岩のボリューム感です。道が細い上に曲がりくねっているため見通しが悪く、前後に人影が見えなくなったりすると、不安を感じると同時に冒険心をかき立ててくれます。この行程は馬車あるいは馬をチャーターすることもできて、私は1度、馬車に乗りました。たまたまなのか、私の乗った馬車がとにかくよくフンをする馬で、シッポを上に上げたなと思ったらいきなりモリモリッとフンが顔を出します。顔のすぐ前で何度も何度もフンをされるのにはちょっとまいりました。もっとも、においは青臭いのと生臭いのがまじったような感じで、「出てくる」と思ったらちょっとの間だけ鼻をつまめばなんとかやりすごせました。問題はそのビジュアルでしょうか。詳しくは書きませんが…。一度「シッポを上げた、来るぞ!!」と思ったらすかしっ屁というのもありました。これには1本とられた!!。そんなわけで、ペトラの一番強烈な思い出はこの馬のすかしっ屁、…ということはまったくなくて、やはり「エルハズネ (ファラオの宝物殿)」です。巨大な岩の壁に彫られた、大胆にして繊細な外観。太陽の動きとともに刻一刻とその色を変化させる自然の妙。1日に50色ものバラ色を見せると言われますが、もしこれがナバタイ人の「計算」だったとしたら、その芸術センスに脱帽です。確かに、シークを抜け出て最初に目に飛び込んでくるエルハズネと、ペトラの内部の遺跡を見終わった後、数時間後にあらためて見るエルハズネでは、その色が全然違います。もちろんどちらも美しいのは言うまでもありません。

エルハズネの他にも、王家の墓、宮殿の墓、ローマ劇場、ローマ風列柱通りなどが訪れる者の目を飽きさせません。元気があれば、もうひとふんばりして奥の岩山を登り、デイル (Ed Deir) まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。私もぜいぜい言いながらなんとかたどりつき、山の上の涼しげな風に吹かれながら、その静かで重厚なたたずまいに心を打たれました。ちなみにデイルまではロバをチャーターできますが、上り坂は時に階段状、時に単なる岩の斜面ということもあり、ロバのひづめではズルズルすべってずいぶん危なっかしいです。足を滑らせたら何十メートルも下の谷底へ落下、という悲劇が待っていますので、ロバはあまりおすすめできません。ペトラから一番近い村がアイン・ムーサです。「モーゼの泉」という名を持つ通り、昔ここでモーゼが岩を杖で打ち水を湧き出させたという伝説が残っています。私はペトラの帰りに泉に立ち寄りました。写真の建物内部に水が流れています。(写真:デイル、側溝+劇場+列柱通り+デイルへの道、アイン・ムーサ)
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