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2006年8月27日 (日)

ブラックアイリス

毎年2月、アンマンの春は野山がいっせいに緑に覆われます。夏の間ほとんどすべての植物が枯れ、丸坊主になっていた山が、一気に生気を取り戻す季節です。この時期はよく郊外にドライブに行きました。自宅から20分ほど走ると、そこには花と緑に覆われた野山が広がっています。野原一面を埋め尽くす菜の花、岩の陰にちょこんと生える可憐なシクラメン(原種)、そして桃か桜かと見紛うばかりに咲き誇るアンズやアーモンドの花、花、花。訪れた場所は、足下は目もくらむような渓谷で、谷底には小川が流れています。ぽかぽかした太陽、おだやかな風、日本では聞いたこともないような鳥のさえずり。もし桃源郷があるのなら、きっとこんな場所に違いないと思わずうなずいてしまいました。

ヨルダンの国花、そして実は花の王国でもあるヨルダンの春の象徴「ブラックアイリス」。「この辺りにある」というあいまいな情報を頼りに半月ほど足繁く通い、3月上旬にようやくその姿を見ることができました。車の窓から最初に見えたのは、珍しいアザミの花でした。足場が悪く崩れそうな斜面を登り、アザミの花やそのまわりにある何種類もの花を写真に撮っていたとき、ふと、黒紫の花が目に飛び込んできました。あわてて斜面を駆け上がると、そこには、思いのほか大柄なブラックアイリスがありました。見るまでは、可憐、繊細、清楚、などという言葉を想像していましたが、実物は威風堂々として、周囲の花を圧倒する存在感を放っていました。さすが国花、余裕の貫禄勝ちといったところでしょうか。
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