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2006年8月 7日 (月)

アラブ人の投資先

アラブ人のアメリカ嫌いは相当なものですが、実はビジネスパートナーとして、湾岸産油国とアメリカは非常に深いつき合いがあったのも事実です。それが、2001年の9.11アメリカ同時多発テロのあと、特にサウジアラビア人は銀行送金の制限や空港入国時の厳重チェックなど、アメリカで相当な偏見を受けたと聞きます。湾岸の人々にとってアメリカは投資先としてかなりの上位にあったのですが、2002年からは投資が激減したそうです。また、アラブ人への偏見はアメリカだけでなくヨーロッパでも増長した (とアラブ人は感じた) そうで、一時的に資金が宙に浮いてしまいました。しかし、もともと頭を使って儲けるのが大好きな人たちですから、お金をただ地元の銀行に預けておくだけでは気がすみません。その莫大なお金がどこに行ったかというと、ズバリ、ドバイです。私がドバイに訪れた2004年もすでに市内のあちこちで建設ラッシュ、都市開発ラッシュが始まっていましたが、ちょうど1年後に行った時は、それが異常な加速度をともなって進行していました。1枚目の写真はジュメイラビーチのOasis Beach Hotelで、2004年4月に撮ったもの。2枚目は2005年4月です。たった1年で、ホテルの裏手にずらっと高層ビルが建っています。Oasisの横に目を移すと、Hilton Hotelの先の方までビルの建設が続いています。こんな風景が町のあちこちで普通に見られるのですから、これを見て異常だと思わない人はいないでしょう。バブルもいいところです。とにかく湾岸諸国から莫大な投資が入っていることだけは感じられました。私も、5年後くらいにバブルがはじけて土地と建物が安くなったら、小さなコンドミニアムでも買ってみたいなと考えています。

また、ペルシャ湾岸地方は夏の間は酷暑のため3ヶ月という長い休暇も珍しくなく、メイドを連れて家族で海外旅行に出かけるのが当たり前の国々です。これまで夏の家族旅行といえばアメリカやヨーロッパが定番でしたが、そちらも数が激減したと聞きました。彼らが新たな旅行先としてどこを選んだかというと、レバノンです。2002年8月、レバノンに駐在していた知人に電話をしたら「湾岸の人がいっぱい旅行に来てレストランやホテルでマナーが悪いし物価も上がって困っている」と嘆いていました。長い内戦が終結し、ちょうど政治的にも落ち着いてきた頃でした。産油国の人の金満体質は有名ですから (わがまま?、いえいえ天真爛漫なんです)、レバノンの受け入れ側も大変だろうなぁと同情してしまいます。
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