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2006年8月 6日 (日)

ウムラサス

ウムラサスはヨルダン中部にある小さな村です。村の一角にウマイヤ朝時代の遺跡がありますが、もうほとんど廃墟と化していますから、これを目当てに訪れる観光客はいません。ただ、その横には8世紀に作られた聖ステファノ教会があり、内部のモザイクの美しさから、ヨーロッパのクリスチャンの間ではつとに有名です。残念ながら日本ではまだ知る人ぞ知るといった観光地です。教会内部のモザイクには説明書きが少ないのであれこれ想像するしかありませんが (ヨーロッパのガイドブックにはけっこう説明が書いてあるらしい)、当時のエルサレムとそれを取り巻く拠点に作られた教会の絵などが床一面に描かれています。マダバの教会も描かれていますので、当時はヨルダンもキリスト教にとっては重要な地域だったということです。他にも天使や動物、魚の絵がありました。これらのストーリーがきちんとわかったら感動もひとしおだろうと思いますが、うーん、残念。モザイクは色あせることなくとても美しい状態で保存されていて、ヨルダンで1番美しいモザイクと言われているのもうなずけます。

さて、もともと考古学にそれほど興味があるわけではなくても、例えばギザのピラミッドで、あるいはアクロポリスの丘で、つい「この石持って帰りたいなぁ〜」と考えたことはありませんか。もちろん、カケラで良いんです、カケラで。ポケットに入るくらいのが思い出にはちょうど良いんですから。ウムラサスの遺跡には発掘事務所が建てられていて、発掘のために掘った土砂が辺りに適当にうち捨てられていました。ひと通り遺跡を写真におさめたあと、車に乗り込もうとしてふと足下を見ると、土砂の中に何やらきらりと光るものがありました。拾い上げてみるとガラス器の破片とおぼしきものです。よく見れば土器の破片やら鉄器の破片やらがたくさん落ちています。その日はカケラをいくつか拾って帰りましたが、机の上に並べて「2000年くらい前のものなのかなぁ」などとニヤニヤしながら想像してしまいました。ヨルダンは他にもいろいろお宝をゲットしましたが、このカケラも自分的にはかなり価値が高いです。
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