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2006年8月31日 (木)

ハラームとハラール

宗教的に禁止されていることを「ハラーム (Haram)」、許容されていることを「ハラール (Halal)」と言います。食べ物についてもハラームとハラールがあり、良く知られたところでは豚肉やお酒はハラームです。しかしビーフやチキンであっても、イスラム方式に則って準備されたものでなければ、それはハラームとなってしまいます。イスラム方式とはすなわち、イスラム教徒がアッラーの名を唱えながら、動物の頸動脈を鋭利な刃物ですばやく切り裂き、もっとも苦しみの少ない方法で屠殺する方法です。中東のスーパーマーケットで東南アジアなどからの輸入食料品を見ると、パッケージにハラールと記されたものがたくさんあります。ある日インスタントラーメンを作って食べたら「なんだかやけにさっぱりしていて味気ないなぁ」と思いました。あらためて袋を見てみたらハラール、つまりポークエキスや豚のラードを使用していないものでした。日本で売られているラーメンは、ほとんどすべてハラームです。だからこそ美味しいんですけど…。

これまでに何十人とアラブ人を日本に送りましたが (短期間の研修)、突き詰めて考えると、彼らが日本でまともに食べられるものは極めて限定されています。肉類は東京のごく一部を除きすべてハラーム (イスラム教徒がやっている肉屋があることはある)。魚はそもそもあまり食べる習慣がありませんし、調味料でもミリンやお酒を使っているものはダメ。しょう油も醸造過程でアルコール分が発生しているのでダメ (キッコーマンでも東南アジア製だとハラールのものがあります)。日本国内のレストランの多彩さは世界に通用するものだと思っていましたが、日本に行ったアラブ人が軒並みげっそり痩せて帰ってくるのを見るにつけ、日本の閉鎖性を痛感しました。「日本は食べるものがない!!」 みんな文句を言っていたなぁ…。

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