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2006年8月 6日 (日)

ヨルダン人の名前

ヨルダン人に限らず、アラブ人イスラム教徒の男性の名前は宗教に関連したものがほとんどです。ムハンマド、フセイン、アリーなど預言者やカリフの名前は特に人気があります。また、アブドゥ+アッラーでアブドゥッラー (神の僕)、アッラーの部分を99あるとされる神の形容詞に代えてアブドゥルアズィーズ (親愛なる神の僕)、アブドゥルカリーム (寛大なる神の僕)、アブドゥッラフマーン (慈悲深き神の僕) などもポピュラーです。ハミダ (賞賛する) という動詞から派生して、ムハンマド、アハマド、ハマド、ハマーダ、ハミード、マフムード、モヒーミードなど似たような名前ができます。アラブでは同じ名前が多く、我々が聞くと「どのムハンマド?」といつも戸惑ってしまいます。これまでも「石を投げればムハンマドにあたる」ということはよく聞いていました。確かに多いとは感じていましたが、実際に統計をとったことはなく、まぁ半分は冗談かと思っていました。ところが、ヨルダンの新聞にある職業訓練校の合格者2,732人の氏名が発表されたので、これ幸いとムハンマドの数を数えてみました。結果、驚くなかれ、そこには334人のムハンマドがいたのでした。その割合は実に12.2%。やはりムハンマドという名前は永遠の定番なのです。ムハンマドに次いで、イブラーヒーム、アハマド、マフムード、フセイン、ハーリド、アリー、オマルといった名前が目立ちました。

ヨルダン人女性の名前にはどんなものがあるか、これも新聞からピックアップしてみました。大学検定試験合格者なので、全員18〜20才です。まずリストをぱっと見て目立ったのは「ヌール」でした。光という意味を持つこの名前は、今でも国民に人気のある、前国王の4人目の奥さんの名前でもあります。あとは順不同ですが、ラニア、ハラ、ムナ、ラナ、サーラ、ラシャ、アラ、ヘバ、ディマ、ディナ、ハダ、ラバ、メースなど、短めの名前が目立ちました。あとは定番のファーティマ (預言者ムハンマドの奥さんとして高名)、ライラ (夜)、サバーハ (朝)、ヤスミン (ジャスミン)、ゼーナ (良い)、アミーラ (プリンセス)、イマーン (信仰)、サウサン (ユリ) なども、たくさんいました。女性の顔立ちはスペインやイタリアなどちょっと濃い感じのヨーロッパ人とあまり見分けがつきませんから、もう少しヨーロッパ風の名前があるかと思いましたが、そういうものはありませんでした。やはり日本人でも "佐藤スーザン"、"田中マーガレット" などと聞くと少し気恥ずかしさを覚えますから、ヨルダン人もきっとそうなのでしょう。また、今後は、現国王のお妃の名前であるラニアがヌールを抜くかもしれません。

また、男性は子供が産まれるとアボ+子供の名前で「○○の親父」という呼び方をします。アボワリードなら「ワリードの親父」となりとても親近感のある呼び方です。女性ならウンム+子供の名前で「○○のお母さん」。でも、女性はこう呼ばれると「歳をとった」と感じる人もいるそうです。よほど親しくないかぎり、本名で呼んだ方が良さそうです。

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コメント

凄く勉強になりました。ヨルダンやイラク等をテーマにした映画がありますが、なんとなく気になってました。アタシは戦争映画はほとんど観ないのですが、周りが観てるのでたまに話題で名前とかに意味があるのかなぁ?って話もでたりして、何気なく調べてみましたがサッパリでした。ところがココのサイトは当に知りたかった事が載っていて気持ちがスッキリしました。いつかは旅行してみたいなぁって思います。治安等も少し不安で怖いけどw各国が他国の人達と手を取り合える平和な世界を望みます。

投稿: ゆゆか | 2018年9月21日 (金) 01時58分

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