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2006年8月29日 (火)

シャトランジュ

チェスの起源は、インドで生まれた「チャトランギー」というゲームだそうです。それがペルシャを経てアラブに持ち込まれ「シャトランジュ」という名前になりました。ペルシャ語には「チャ」音がありますが、アラビア語にはないので「シャ」音で代用、「ガ」音も厳密にはないので「ジャ」音が代用されています。ちなみに、イランと歴史的に関係が深いカタールやサウジアラビア東部地域では「カ」を「チャ」と発音する独特の方言があります。「サマク (魚) → サメチ」、「シュローナック (元気ですか) → シュローネッチ」など。この地域はスンニー派が大勢を占めるアラビア半島にあって、実に9割の住民がシーア派ということでもその関係の深さがわかります。チェスで「詰み」という意味の「チェック・メイト」を、アラビア語では「シャー・マータ (王は死んだ)」と言います (有名な辞書に載っていました)。王様のことをアラビア語の「マリク」ではなくペルシャ語の「シャー」と言うあたり、チェスが東方からもたらされたものだと実感します。今書いていてふと思いつきましたが「シャー・マータ」と「チェック・メイト」って発音が微妙に違うだけで実は同じ言葉を言っているのかもしれません。しかし「チェス」という単語がどこで発生したのかはいまいち想像がつきません。なお、チェスボードは8×8マスなので、駒の配置が左右対称ではありません (キングとクイーンは向かい合っています)。また、必ず白が先手なので、白が若干有利です。

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