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2006年8月16日 (水)

ジン

イスラム教では、人間の霊魂が死後に現世を徘徊する、いわゆる幽霊の存在は否定されています。しかし、人間と同様、アッラーにより創造された思考力ある生物として「ジン (ジンニー)」の存在は広く信じられています。精霊、霊鬼などとも訳されるジンは、アラブの俗信として古くからその存在が認められており、コーランの中でも多様な記述を見ることができます。ジンは普段は不可視ですが、変幻自在にその姿を変え、奇怪な動物の姿、特に蛇の形をとって人前に姿を現すことが多いとされます。知力・体力ともに人間より優れ、悪性のものから善性のものまで様々なジンが存在しますが、善性のジン (もちろんイスラム教徒!!) に啓発された人間は、詩人、占い師、説教師など、ムスリム社会にとって益をもたらすと考えられてきました。長く空けておいた家にはジンが住みつくという考え方も根強く、職場のスタッフも長旅からの帰宅時には必ず玄関で「アッサラーム・アレイコム」と言ってから中に入るという人がいました。こうするとジンが家を出ていくのだそうです。なお、流れ星は悪いジンに対してアッラーが下した天罰の一撃だそうです。アラビア語で 「気が狂った」 は 「マジュヌーン」 と言い 「ジンにとりつかれた状態」 をさします。

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