« イスラムと職人 | トップページ | ヨルダンは誰の国か »

2006年9月 5日 (火)

入国制限

ヨルダン政府としては、国内にこれ以上のパレスチナ人があふれてしまうと内政にも影響が出かねないことからか、西岸からのパレスチナ人の入国をかなり厳しく制限しています。私がいた当時も、ヨルダン政府の招待か、あるいは人道目的でなければ入国は一切不可能な状況でした。知人の親戚が、アンマンで行われる兄弟の結婚式に出席しようといろいろ試みましたが、正攻法ではうまくいきませんでした。最終的にとった手段は、なんと急病人として救急車に乗ることでした。さすがに、病人の緊急移送は入国が認められます。なんだかスパイ大作戦のような話ですが、こんなことをしなければならない現状こそが異常なのだと思います。国境とは、いったい何なのでしょうか。

ヨルダンとパレスチナの国境線となっているヨルダン川に、キングフセインブリッジは架けられています。国境の川と言っても、実際ヨルダン川の水はもうかなり少なくなっていて、ほんの小川程度の川幅しかありません。パレスチナとイスラエルの紛争激化以来この橋はずっと閉鎖されていますが、ごくたまに通行許可のアナウンスがあります。ヨルダン治安当局の発表として現地英字紙に載った記事は「本日キングフセインブリッジ通行可。8am~2pm:一般及びトラック、2pm~8pm:外交官及び人道目的」というそっけないものでした。小さな記事でしたが、この朝刊を読んで人々は橋に殺到したはずです。ヨルダンとパレスチナのまさに架け橋として、日本の協力によって改修されたキングフセインブリッジですが、時代の波に翻弄されているようです。
143bridge1143bridge2

|

« イスラムと職人 | トップページ | ヨルダンは誰の国か »

旅行・地域 ヨルダン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« イスラムと職人 | トップページ | ヨルダンは誰の国か »