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2007年9月18日 (火)

エチオピア農業の可能性 (2)

エチオピアの1人あたり年間収入は97ドル(2003年/UNDP)と、世界177ヶ国中176位、アフリカでも最低のレベルです。まだまだ現金収入とは無縁の、伝統的で素朴な暮らしを続ける人たちがたくさんいることは事実です。この数字がそのまま「エチオピア人=不幸」ということに直結するとは思えませんが、それでもやはり、人々の生活が大変なことは確かです。天然資源に恵まれず、それにしては巨大な人口を擁するエチオピアにとって、国民が豊かになる術はあるのでしょうか。

井戸の調査で農村を訪れると、必ずといっていいほど、農家は口をそろえて「水さえあればもっと農業ができる」と言います。確かにそれは正しいと思います。しかし現実には水が足りません。結局、乾期の半年間、畑は放っておかれたままです。限られたリソースの中で何ができるか、エチオピアの人たちはこれまで数百年の間、何も考えてこなかったのでしょうか(少しきつい言い方ですね)。作物の品種改良あるいは農法の改良など、数千万人の農民がいるのですから、どんどん新しいアイデアが出てきても良いと思うのですが…。とにかく、農業はエチオピアにとって最大の武器ですから、ここをのばしていくしかエチオピアが豊かになる方法はないのだと思います。

ある日現地の新聞に、テフや小麦の収穫後、その25%が無用に捨てられているという記事が載りました。手で刈り取るとき、牛やロバに踏ませて脱穀するとき、そして倉庫に保管して出荷するまでの間に、少しずつロスが生まれ、トータルで4分の1を失っているというのです。また、家畜に踏ませる脱穀は、最後に実を集めるとき、1割は地面の土を拾い上げていると言われます (それを買う人々はたまったものではありません)。収穫後のプロセスを見直すことももちろん必要ですが、やはり、少ない水で何をやっていくか、いかに効率的に水を利用するかが、今もっとも求められていることだと思います。日頃そういうアンテナをはっていると、ときどき、実験的な試みをしている農家の情報が飛び込んできます。

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