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2007年9月23日 (日)

マスカル祭

エチオピアでは9月11日のお正月に続いて、9月27日には「真実のクロス(マスカル)を発見した日」を祝う「マスカル祭」を行います。西暦326年、コンスタンチン大帝の母である聖ヘレナが、キリストが磔にされた十字架を発見したことを祝い、始められたことだそうで、この時代から実に1600年も続く、大変由緒正しい祭礼です。中世の時代、アレキサンドリアの大司教はエチオピア皇帝ダーウィットに、コプト教を擁護した礼として、真実のクロス半分を渡したとされています。そしてこれは、アジスアベバの北483kmに位置するウェロ地域の山中にある、ギッシェン・マリアム修道院のエグザビエル教会にあるそうです。この修道院には、ゼラ・ヤコブ(1434-1468)皇帝の時代に書かれた「テフト」と呼ばれる大量の文献が残されています。そこには、粉々になったクロスがどのように集められたかが語られているそうです。

マスカルとは、十字架(クロス)を意味すると同時に、この時期いっせいに咲く黄色い花の名前でもあります。6月から続いた暗くて寒い雨期が明け、9月はだんだんと暖かくなってくる季節です。畑にまいたテフの種も旺盛に若葉をのばし、アジスアベバはマスカルの黄色い花でおおわれます。日本でいえばまさに春爛漫。4月のイースターとともに、1年のうちでもっとも結婚式が多くなる時期です。マスカル祭では、アジスアベバのマスカルスクウェアに作られる巨大な松明を筆頭に、全国各地で松明が焚かれます。ふだんは根暗で深刻な顔つきのエチオピア人も、9月はどこかうれしそうです。私にとっても、9月は1年で一番好きな季節でした。

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