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2007年9月25日 (火)

ルーシー

アジスアベバ大学のすぐ近くに、エチオピア国立博物館があります。土日もオープンしているので、週末には外国人の来館者もたくさん見られます。国立博物館にしては規模が小さいのですが、とにかくここを有名にしているのは、最初期の人類の仲間の化石、通称「ルーシー」です。ルーシーは、1974年にエチオピア北東部のアファール地方で発見されたアウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の化石のニックネームで、当時のヒット曲 "Lucy in the sky with diamond"(ビートルズ)にちなんでつけられました。約350万年前の、20才くらいの女性だそうです。チンパンジーにくらべ骨盤が短く幅広いこと、そして膝に向かって傾斜する大腿骨を持っていることから、二足歩行に適応していたと考えられます。

実はルーシー以外にも、1994年にアワシュ川中流域のアラミスで発見されたラミダス猿人(アルディピテクス・ラミダス、440万年前)や、2001年にミドルアワシュで発見されたラミダス猿人亜種(580万年前)の化石など、超がつくほどの貴重品があるのですが、陳列棚にひっそりと置かれているため、あまりすごさがわかりません。もっと宣伝したら良いのに…。なお、数年前、ルーシーが生存していた350万年前の地層から、別系統の化石がケニアでも発見されました(ケニアントロプス・プラティオプス)。現在も、どちらの猿人が現世人類の直接の祖先なのかはわかっていません。ただ、いずれにしろ人類の起源はアフリカのようです。

2005年は愛地球博の年でした。この間、エチオピア政府もいろいろな物を出展していて、ルーシーも日本に運ばれました。しかしルーシーの本物は国宝であり当然門外不出。通常は国立博物館でさえレプリカを陳列しています。日本に持っていったのは実はレプリカの方で、その代わりに、アジスの博物館では半年間本物を飾っていたという噂を聞きました。この時私が博物館で見たものは、もしかして本物だった?。

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