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2007年9月26日 (水)

コーヒーセレモニー

コーヒーセレモニーはエチオピアの伝統的な習慣で、日本の茶道のように、コーヒーを飲むことを儀式化したもてなしの作法のひとつです。手順は大体次のようなものです。

(1) 青草を敷き、セットを設置する。
(2) 乳香などのお香を焚く。
(3) コーヒーの生豆を鉄鍋で煎る。
(4) 煎り上がった豆の香りを客にかがせる。
(5) 豆をつぶして粉にする。
(6) 水とコーヒー粉をポットに入れ火にかける。
(7) おつまみにポップコーンなどを食べる。
(8) 1煎目、2煎目、3煎目まで飲む。

一般家庭に呼ばれた時だけでなく、エチオピアレストラン、ホテル、ブンナベット(コーヒーハウス)などに行けば、どこでもコーヒーセレモニーを楽しむことができます。また、コーヒーをいれるのは女性と決まっています。2煎目、3煎目のコーヒーには、砂糖ではなく塩やバターを入れることもあります。私が最初に塩入りコーヒーを飲んだのは、南部州アワサでのことでした。こってりしたエチオピア料理を食べた後に飲むしょっぱいコーヒーは、意外にさっぱりしていて違和感なく飲めました。これはこれで十分「あり」だと思いました。

アムハラ州に出張に行ったときのこと、いつものようにトラブルが発生し、動かなくなった車を路上に残し、10分ほど歩いてたどり着いた小さな村で電話を借り、救援が来るまでブンナベットで休むことにしました。見慣れぬ外国人の姿に、コーヒーをいれていた女性も普段より緊張気味の様子で、一緒に行った現地人スタッフに「どこの国の人?、日本人!?、初めて見た!!」などとしゃべりかけていたそうです。しばらくして運ばれてきたコーヒーは、カップの縁いっぱい。慎重に口に運び、ちびりと一口すすりました。すると、なんとも言えない不思議な味です。思わず首をかしげていると、スタッフの1人が女性に「ちゃんといれたの?」と聞いてくれました。その女性曰く、これは3煎目のコーヒーで塩を入れてあったのだけど、外国人だからサービスで砂糖も足してみた、とのことでした。それでなんだかよくわからない味になっていたのです。

ここはついでにと、「ケベ(バター)も入れて」と頼みました。実はその時までバター入りのコーヒーは試したことがありませんでした。思わぬ「通」な申し出に、まわりのエチオピア人も「あんたわかっているね!」と一気にテンションが上がりました。そして黄色いドロッとしたバターをカップに入れてもらい、少しかき混ぜつつ一口飲んでみると、なんだかそれはコーヒーというよりも、ほとんどスープのような味になっていました。そりゃそうです。塩、砂糖、バターが入っているんですから。シチュエーションは選ぶかもしれませんが、やっぱりこれはこれで「あり」かなと思いました。

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