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2007年9月25日 (火)

ケベ (エチオピアンバター)

エチオピア料理は独特の香りを持っています。それはケベ(バター)とバルバレ(赤唐辛子)によるもので、とても食欲をそそる香りです。トゥブス(カット肉の炒め物)くらいなら自分でできるだろうと、必要なハーブを買ってきて家で料理をしてみるのですが、やはりどこか物足りない。スーパーで売られている普通のバターでは、あのコクがどうしてもでないのです。エチオピア料理には、やはり風味豊かなケベが欠かせません。ケベは、料理だけでなくコーヒーにも入れますし、保湿のため髪や体に塗ったりもします。エチオピア人は、実は乾燥肌の人が多いらしく、特に女性はケベを使ったボディケアに余念がないそうです。そのため、路線バスに乗ると当然のようにケベの匂いが充満していて、疲れているときはちょっとげんなりしてしまいます。窓を開けたいところですが、空気が流れ込むところには悪魔が居着くという迷信があるので、誰も開けようとはしません。

ある年のイースターに、ドバイに買い出しに行ったときのこと。飛行機の座席は3列シートの真ん中、両側は若い女性でたぶん知人同士でした。飛行機が飛び立ち、しばらくして機内食が配られると、両脇の2人組はそれを断り、足下のカバンからタッパーを取り出し、中に入っていたインジェラをくるくると巻いたサンドイッチをふたつに割り、分け合って食べ始めました。「機内食を断ってインジェラかぁ」と感心していると、そのうち、1人が別のタッパーを取り出し、半透明のベトベトしたものを手に取り腕や足に塗り始めました。「これが噂のケベ塗りか!!」となんだかうれしくなってしまいましたが、やはり独特の匂いがするんですよね。エチオピア国内ならまだしも、外国でそれをやるのはどうかなと思わないでもありませんでした。

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