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2007年10月 3日 (水)

タナ湖のほとりで考えた (1)

ある8月の週末、エチオピア北部、アムハラ州に拠点をもつNGOが年次総会を開くとのことで私にもお声がかかり、「まぁ、土日だし、ちょっと行ってみるか」という軽い気持ちで参加することにしました。それにしても、土日に会議とは、政府よりもNGOの方が真面目なんでしょうか。バハルダールに向かう飛行機の中で同行したスタッフに尋ねると、「だって平日だとみんな仕事(農作業)があるでしょ」と、さも当たり前という感じで教えてくれました。休日をつぶしてまで、わざわざ遠方から集まって来るのかな、などと依然懐疑的な私でしたが、実際に会場に着いてみると、200席以上はあろうかという広いホールはすでに満杯の状態。そして席にはお決まりの「お土産」が置いてありました。

エチオピアで会議やワークショップをやるとなったら、主催者側は参加者に対していろいろなものを用意しなければなりません。いつからこういうことが習慣化したのかわかりませんが、まず参加者にはカバン (主催者のロゴ入り) と文房具が配られます。さらに、ロゴ入りの帽子やTシャツもよく見かけます。会議への参加者は、会議だというのに筆記用具もメモ帳も持たずに来るのが当たり前になっています。もちろん、遠隔地から村人を呼ぶ場合は、筆記用具を買うその数十円が大きな負担になりますから仕方ないとして、政府職員でも何も持たずに会議や訓練コースに来る人がたくさんいますから、これはもうエチオピアでは「会議には手ぶらで」というのが常識になっているようです。

さらに、少し大きめの会議になると、楽団の演奏やエチオピアンダンスが合間合間に披露されます。しばらく前にUNICEFが行った国際会議でもにぎやかなダンスパフォーマンスが繰り広げられましたが、正直、まったくの無駄遣いとしか感じませんでした。ただし、もしかしたら孤児たちの楽団やダンスチームだったかもしれません。エチオピアにはそういうグループがたくさんあって、機会ある毎にドナーが声をかけて彼らのパフォーマンスと引き替えに金銭的援助をしています。会議場で見るのはダンスといってもほとんど学芸会レベルですから、その場合はプロに頼んだのではなく (いや、プロだってたいして…)、そういうグループへの援助である可能性が高そうです。

今回の会議も、オープニングの前に歌謡ショーのようなものを小1時間見続けました。歌に続いて寸劇。アムハラ語がさっぱりわからない私にとってはかなり厳しい時間でしたが、観衆は所々で爆笑の渦でした。内容は、両親に結婚を反対された娘をめぐる物語です。比較的オープンな祖父に対して、極めて保守的な父親。母親はただおろおろするばかりで、結婚相手の男性も優柔不断、終いには結婚を延期したいと言い出します。憤然とする娘は、最後は男をあてにせず自立して生きていくことを宣言します。娘の最後の台詞に観衆は拍手喝采でした。劇が終わると、中庭に出て展示写真を見たりコーヒーを飲んだりして、その後ようやく本会議が始まりました。ふぅ~。始まる前にすでに疲れた。

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