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2007年11月 2日 (金)

サウド王家 (1)

サウジアラビアの国内情勢を理解するためには、とにもかくにもサウド王家の系図を把握することが重要、と考えてインターネットでサウド王家の家系図を検索してみました。すると、いろいろなサイトが検索に引っかかるのですが、驚くのはデータがバラバラだということです。データというのはずばりお妃の人数なのですが、アブドゥルアズィーズ初代国王のお妃では、41人あるいはそれ以上というデータを記載するサイトもあれば、22人を公式な人数としているサイト、王位継承権を持つ公式世継ぎ(36人の男子)を産んだお妃17人のみを記載しているサイトなどいろいろあります。

なぜこのようにはっきりしないのかと言えば、アブドゥルアズィーズがアラビア半島の諸部族を統一していく過程で、すべての部族からお妃を娶るよう努力したことによります。何よりも血のつながりを重視する部族集団の集合体であったこの地域では、避けては通れない戦略だったと思います。サウド家が、あるいはアブドゥルアズィーズがすべての部族と血縁関係を持つ。言うはやすしですが、それ相応の政治力、資金力、実行力が必要です。サウジアラビア建国の歴史を読むと、アブドゥルアズィーズという人間が、智力、体力ともに非常に優れた、不世出の豪傑だったということがわかります。

とりあえず、現段階の調査結果として家系図を作成しましたが、まだいろいろと加筆修正が必要なのは間違いなく、それはおいおい対応していくとして、まずは表記の説明を。

*=息子、=娘、=妻
*bin=息子 (Fahd bin Faysal=ファイサルの息子のファハド)
*bint=娘 (Hassa bint Khalid=ハーリドの娘のハッサ)
*Al-Saudのように「アル」がついたもの=ファミリー名
(Sultan bin Salman Al-Saud=サウド家のサルマンの息子のスルタン)
*1~36の緑数字=王位継承順位 (継承順位を飛ばして国王に即位している場合は、先の者が亡くなっていたり、継承権を放棄した場合などによる)
*HRH=王位継承権を持つ王子の尊称
*Abir >> Khalid (アビルがハーリドに嫁いだ)
*Khalid << Abir (ハーリドにアビルが嫁いだ)

なお、初代国王の息子(第2世代)のうち、第3世代以降を記している者とそうでない者がいますが、そこで血が絶えているわけではなく、第3世代が国の重要ポストについている場合を優先して記入しました。ほぼすべての第2世代王子について、第5世代くらいまで資料はあるのですが、すべてを記入すると膨大な数になってしまうので、割り切って省略しました。また、家系図の中で州知事というポストを記載したので、サウジアラビアの州がわかるように図も作成しました。

ちなみに、初代国王については信頼できそうなソースとしてお妃の数が41人とありましたが、今回は公式世継ぎ(36人の男子)の母親のみ記載しました。それにしても、初代国王は故あってお妃の数が数十人になりましたが、第2代サウド国王は、これまたたくさんのお妃をもらっていますね。たぶん公式なお妃としてはもっと人数が絞られているとは思いますが、初代国王のデータと違って、どのように取捨選択すればよいのか判断できなかったため、とりあえずMaxで載せました。しかし奥さん51人て…。

※家系図を改訂しました(11/04)。

「saudi_royal_family_tree_v2.pdf」

228saudiregion

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