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2007年11月 2日 (金)

サウド王家 (3)

現在、サウド王家には一体何人くらいいるのでしょう。初代国王にも兄弟はたくさんいますし、大きくとらえれば現在まで血筋が続いている有力分家(Al-Thunayyan/スナイヤン家、Al-Jiluwi/ジルウィ家など)もあって、全体ではおそらく数万人規模になると思われます。ただ、アブドゥルアズィーズ初代国王の直系子孫に限れば、1999年に刊行された書籍に次のような数字が示されています。

*第二世代(子): 王子36、王女27、計63名
*第三世代(孫): 王子254、王女250、計504名
*第四世代: 王子353、王女363、計716名
*第五世代: 王子144、王女122、計266名
*第六世代: 王子1、王女3、計4名
*合計: 王子788、王女765、計1,553名

王女が他のファミリーに嫁いで産んだ子供達は王族とはみなされないそうです。それでもなお、正当な王位継承権を持つ王子だけでも788名いるということは、やはりとんでもない数字だと思います。しかもわずか100年で、1人の王から直系だけで1,500人以上に増えるとは、恐るべしサウドの血。

今のところ、初代国王の息子たち第二世代が王位を継承していますが、アブドゥッラー現国王(11男)は83才、存命する一番の末弟(35男)でも62才と、かなり高齢化が進んでいます。第二世代全員に王位が回ってくるとは考えにくいのですが、そうなると、どこかで第三世代にバトンタッチしなければなりません。さぁ、ここからが問題です。一体どのような基準で王位継承者を撰べば良いのでしょう。

なにしろ、初代国王は友好部族からも敵対部族からもお妃を迎え入れ、そうやってひとつの国を実現しました。しかし、もともと部族への帰属意識が極めて高い人たちですから、親戚になったからといって、昨日まで敵対していた部族といきなり仲良くはできません。少なくとも、自分の部族の権益を侵してまで、他部族に塩を送るようなまねはしないでしょう。

建国以来、自らのファミリーの存在感を増すためのパワーゲーム、数多の駆け引きが行われてきたことは想像に難くないのですが、そういった長年の計略の積み重ねにより、パワーバランスがいくつかの有力ファミリーに集約されてきているようです(もちろんみんなサウドファミリーですが)。ひとつのキーワードは「スデイリー・セブン」です。

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