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2007年11月 3日 (土)

サウド王家 (4)

アブドゥルアズィーズ初代国王の17名のお妃のうち、抜きん出て多くの男児をもうけた女性がいます。初代国王の母方であるスデイリー家出身のハッサ妃です。異母兄弟にくらべたらはるかに強い結束力を誇るこの同母7人兄弟は「スデイリーセブン」と呼ばれ、先代国王のファハドを筆頭に、スルタン皇太子兼国防航空大臣、アブドゥルラフマン国防航空副大臣、ナイフ内務大臣、サルマン・リヤド州知事、アフマド内務副大臣と重要なポストを占めています。

7人兄弟の子供達(第三世代)も着々と地固めをしており、多くの政府要職についています。数は力と言いますが、ここまで勢力を持つと、他の異母兄弟にとっては脅威以外の何者でもありません。ただでさえ第二世代の王位継承はせいぜい15男のスルタンまでで、年齢的な理由からその後は第三世代に王位が引き継がれるのではないかと囁かれている昨今、現在の状況は、このファミリーによる世襲的な支配を予感させるのに十分なインパクトがあります。

いわゆるサウジアラビアの三大州といえば、首都があり政治的中心地であるリヤド州、マッカと商業都市ジェッダがある宗教と経済の中心地マッカ州、そして世界最大の原油埋蔵量を誇る東部州です。つまり、スデイリーセブンとその子息により、首都リヤド、国防、警察、原油が握られていることになります。このように強大になりすぎたスデイリーセブンの抑止力として、質実剛健で部族の絆と伝統を重んじるアブドゥッラー現国王を支持する王子は多いと聞きます。

もちろん、第六世代の王子達が次々に誕生している状況を考えると、スデイリーセブンで括ったのではあまりにも王子の数が多くなりすぎます。もしかしたら、スデイリーセブンの兄弟間でも、将来を見越してすでに駆け引きが始まっているのかもしれません。

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